久野知英

久野 知英

久野 知英（くの ともひで）氏は、1943年（昭和18年）2月20日に生を受けた日本の政治家です。長年にわたり愛知県の地方政治に深く関与し、特に愛知県みよし市の初代市長としてその名を残しています。愛知県議会議員や、みよし市の前身である三好町の町長など、重要な公職を歴任しました。

生涯と政治経歴

久野氏は愛知県の出身です。地元の教育機関である愛知県立猿投農林高等学校で学び、卒業しています。

政治家としての歩みは、まず西加茂郡三好町の町議会議員として始まりました。町議会議員として地域住民の代表として活動し、町政の様々な課題に取り組みました。さらに、町議会の議長という要職にも就き、議事運営や町政の推進において中心的な役割を果たしました。

町議会議員、議長としての経験を積み、1995年には愛知県議会議員選挙に挑戦しました。この選挙では西加茂郡選挙区から無所属候補として立候補し、初当選を果たしました。県議会議員としては、町の枠を超え、県全体の視点から地域の発展や政策課題に取り組むこととなりました。4年後の1999年に行われた県議会議員選挙では、自由民主党の公認を得て再び西加茂郡選挙区から立候補し、今回は対立候補がなく無投票での再選となりました。これにより、県議会議員を2期、合計8年間にわたり務め、県政における経験を深めました。

県議会議員としての活動を経て、久野氏は再び三好町の行政のトップを目指すことになります。2001年に行われた三好町長選挙に立候補し、当選を果たしました。町長としては、三好町の行政を3期にわたって率いることとなりました。この町長在任期間中には、将来の市制移行に向けた準備や町の活性化策などに尽力しました。

そして、久野氏が町長を務めていた2010年、三好町は念願の市制を施行し、名称を「みよし市」と改めました。この歴史的な転換期において、久野氏はみよし市の初代市長に就任しました。初代市長として、新たな市の組織体制の構築や、町から市へのスムーズな移行プロセスを主導するなど、市政の基礎を築く重要な役割を担いました。市民の期待に応え、みよし市の更なる発展に向けた施策を進めました。市長職は2013年に退任しました。

その他の活動

公職を務める傍ら、久野氏は地域社会の振興に資する様々な活動にも参加しています。社会福祉法人あゆみ会の理事長として、地域における福祉サービスの向上や支援活動に貢献しました。また、地域農業を支える重要なインフラである愛知用水土地改良区の理事長も務め、水利施設の維持管理や改良事業を通じて農業振興にも寄与しました。

久野知英氏は、町議会議員から始まり、県議会議員、そして町長、さらにはみよし市の初代市長という経歴を持つ、愛知県の地方自治において多大な足跡を残した政治家です。長年にわたり様々な立場で地域の発展に貢献しました。

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