久野誠

久野誠のプロフィール

久野誠（くの まこと、1952年12月19日生まれ）は、中部日本放送（CBCテレビ）の著名な元アナウンサーである。三重県津市に生まれ、三重県立津高等学校を経て早稲田大学教育学部を卒業後、1975年に中部日本放送にアナウンサーとして入社した。彼の血液型はA型である。

キャリアの始まり

中部日本放送へ入社した当初から、久野は多様な役割を担った。彼の同期には、宇佐美百合子や大石幼一、伊藤直之といった有名なアナウンサーもおり、彼らと共に新たなスタートを切った。早くも多田しげおや小堀勝啓と並んでバラエティ番組の司会を務め、人気を博した。さらにスポーツ中継にも携わり、特にプロ野球実況は彼のキャリアの中でも重要な位置を占めていた。

1979年からは、地元プロ野球チームである中日ドラゴンズの試合中継の実況を担当し始め、その後も長年にわたり中日戦の実況を続けることになる。彼の実況デビューは、1979年8月1日の対大洋戦のラジオ実況であり、その後も数々の重要な試合を担当。中でも、「プロのドラゴンズファンです」という彼の言葉がファンの記憶に強く残っている。

スポーツ中継の歴史

久野誠はプロ野球のみならず、大相撲中継や中央競馬、時にはサッカーの実況にも挑戦している。しかし、彼自身サッカーや名古屋グランパスエイトについては不得意であることを自認している。バラエティ番組の多くにも出演してきた彼は、しばしば「色物的スポーツアナウンサー」と自称している。

2000年代に入り、実況の機会は減りがちになり、ラジオやBS・CSテレビでの活動が中心となった。2004年の日本シリーズ中継では、代役として解説者から実況に転身、瞬時の判断力と対応力を示している。2008年以降は、公式サイト内でアナウンサーの名前がリストに掲載されるが、久野の名は記載されておらず、彼の存在感が薄れることはなかった。

定年退職とその後

久野は2017年12月に定年を迎え、その年の12月31日をもってCBCテレビから退職した。最後の実況は、「中日ドラゴンズ対横浜DeNAベイスターズ」戦であり、彼にとっても特別な意味を持つ試合となった。退職直前には「ドラ魂KING」で年末スペシャルを放送し、ファンとの感動的な別れを果たした。

定年後も久野は「スポーツジャーリスト」という肩書きで活動を続け、ラジオ番組など場に登場し続けている。また、特別番組や追悼番組にも出演し、彼の存在は今も色褪せることがない。

プライベートと誤解

久野は、フリーアナウンサーの久野静香との名字の関連性から、親子であるとの噂が立った。しかし、彼自身が「娘ではない」とこれを否定。彼の家族は息子が一人いると公にしている。久野のユーモアと共に、彼のキャラクターがファンに愛され続ける所以でもあるのだ。

今後の活動

今後も久野誠はラジオ番組やイベントに出演し続け、プロ野球ファンからの支持を受けながら、スポーツの楽しさや感動を伝える役割を担っていくことだろう。彼の長いキャリアにおける数々の名場面は、ファンの心に深く刻まれている。

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