乙女哲学

『乙女哲学』とは

『乙女哲学』（おとめてつがく）は、漫画家・凌(Ryo)によって描かれた日本の日常系4コマギャグ漫画です。ウェブコミック配信サイト『GANMA!』にて、コミックスマートの運営のもと、2014年6月26日から2019年7月12日まで、隔週金曜日の頻度で連載されていました。

物語の中心となるのは、どこか残念な個性を持つ3人の女子高生たち。彼女たちが繰り広げる日常が、シュールなギャグを交えながら描かれます。本作は一話完結形式で、各エピソードは10本未満の4コマ漫画で構成されています。

単行本はKADOKAWA/メディアファクトリーより刊行されており、これまでに既刊2巻が発売されています。

主な登場人物

本作の物語を彩る主要なキャラクターたちを紹介します。（声優はYouTube版の再配信後のキャストです。）

瀬名あいか（せな あいか）

（声 - 飯富梓）

超が付くほどのナルシストな女子高生ですが、どこか抜けている部分があります。基本的にツインテールの髪型で、言動には幼さが目立つことも。日向美野里、辻本恵令奈とは同じクラスであり、ツッコミ役に回ることが多いため、口調が荒くなる場面も少なくありません。意外にも真面目な一面もあり、学業や生活態度は美野里や恵令奈とは対照的にしっかりしており、二人の勉強を見ている描写が多くあります。リア充に対してコンプレックスを抱えています。親戚の根宜メグルが苦手ですが、同じく親戚のマナカのことは可愛がっています。

日向美野里（ひなた みのり）

（声 - 久保田あつな）

魅惑的な外見を持ちつつ気だるげな雰囲気で男性を惹きつける、いわゆるビッチな女子高生です。連載初期は複数の男性との関係を示唆するような言動が描かれることが目立ちましたが、物語が進むにつれて、男性との交流よりも辻本恵令奈に対する百合的な言動が強調されるようになっていきます。瀬名あいかや辻本恵令奈と同様に、学業にはあまり熱心ではありません。

辻本恵令奈（つじもと えれな）

（声 - 舩木詩子）

モデルのようなスタイルと整った顔立ちを持つ美人な女子高生ですが、重度の腐女子です。ホモゲームやボーイズラブ関連の書籍などに没頭していますが、自身のこだわりが非常に強いため、他の腐女子とつるむことはなく、一匹狼タイプです。日向美野里と同様に、学業に対する態度は不真面目です。

その他の登場人物

後輩たち

佐藤雫（さとう しずく） （声 - 遠野まゆ）
あいかたちの後輩にあたる女子高生。ライブ好きな「バンギャル」で、マイクを持つと性格が豹変します。宮崎観月とは中学3年の冬に出会って以来の親友です。
宮崎観月（みやざき みつき） （声 - 平山瑤子）
佐藤雫の親友で、日向美野里に匹敵するほどの百合趣味を持っています。中学時代から雫を偏愛しており、雫以外に対しては慇慃無礼な態度を取ることが多いです。雫が絡むと過激さが増し、時にはチェーンソーの使用もいとわない不穏な一面を見せることもあります。大金持ちの娘としても知られています。

あいかの親族

根宜メグル（ねぎ メグル） （声 - 長野嵩）
瀬名あいかの親戚にあたる男子高生。ナルシストで、かつドSな性格の持ち主です。
マナカ
瀬名あいかの親戚の小学生。あいかのことは内心ではあまり好ましく思っていません。

D組の生徒

来海まりん（くるうみ まりん） （声 - なし）
瀬名あいかとは別のクラス（D組）の女子生徒。あいかと同じくナルシストで、売り出し中の現役アイドルとしても活動しています。初期設定での身長は152cmです。
赤羽根瑠衣（あかばね るい） （声 - なし）
来海まりんの友人でクラスメイト。ボーイッシュな雰囲気の女子高生です。
新村礼子（しむら れいこ） （声 - なし）
来海まりんの友人でクラスメイト。ゆるふわ系の雰囲気を持つ女子です。

その他のキャラクター

古泉宗一郎（ふるいずみ そういちろう） （声 - 林裕人）
根宜メグルと同じ学校に通う男子高生で、生徒会に所属しています。辻本恵令奈に強く惹かれています。
別府禄郎（べっぷ ろくろう） （声 - 松苗秀樹）
根宜メグルと同じ学校に通う男子高生。強面な外見をしており、デリカシーに欠ける言動が見られることがあります。

書誌情報

凌(Ryo) 『乙女哲学』 KADOKAWA（メディアファクトリー）

第1巻：2015年11月21日発売、ISBN 978-4-04-067929-7
* 第2巻：2016年4月23日発売、ISBN 978-4-04-068325-6

（※書誌情報の日付は出典時点のものであるため、刊行済みの全巻を網羅していない可能性があります。）

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