乙黒拓斗

乙黒拓斗のプロフィールと来歴

基本情報

乙黒拓斗（おとぐろ たくと）は1998年12月13日生まれの日本のレスリング選手で、主にフリースタイル65kg級で活躍しています。山梨県笛吹市の出身で、山梨学院大学を卒業後、自衛隊体育学校に所属する自衛官としても注目されています。彼は2021年の東京オリンピックで金メダルを獲得し、その実績から日本レスリング界の注目選手として評価されています。兄もレスリング選手であり、同じく自衛隊に所属しています。

幼少期とレスリングへの入門

乙黒は父の影響でレスリングに興味を持ち、兄が始めたことをきっかけに自身も始めました。笛吹市立石和南小学校に通いながら、目立った練習成績を収め、山梨ジュニアレスリングクラブに所属していました。小学校高学年からは、全国大会での実績を積むため、東京GOLDKIDレスリングクラブでも活動を行いました。

中学・高校時代

中学では東京都北区立稲付中学校に進学し、JOCエリートアカデミーにも入校。この頃には全国中学選抜選手権での連覇や、世界カデット選手権での入賞も果たしました。その後の帝京高校では、インターハイで複数階級制覇を達成し、世界カデット選手権でも優勝するなど素晴らしい成績を収めました。

大学時代と世界選手権出場

2017年、山梨学院大学に進学した彼は、大学2年生のときに全日本選抜選手権で優勝。その後、世界選手権に日本代表として出場することが決まり、19歳で優勝を成し遂げました。この時の優勝は、日本男子選手史上最年少の記録であり、将来を有望視されるきっかけとなりました。

東京オリンピックでの金メダル

2021年には山梨学院大学を卒業し、自衛隊体育学校に入隊。その年の東京オリンピックでは、決勝進出を果たし、アゼルバイジャンの選手を破って金メダルを獲得しました。この偉業は彼の名前を広め、日本レスリング界の象徴的な存在となりました。

復帰と今後の展望

東京オリンピック終了後も彼は全日本選手権で優勝するなど、活躍を続けていますが、2023年のアクシデントによる敗戦や判定の議論など、挑戦も続いています。パリオリンピックを目指す中で、次の試合に向けての準備が期待されています。

主な戦績

• - 2012年 - 全国中学生選手権フリースタイル 優勝（42kg級）
• - 2016年 - インターハイ　優勝（60kg級）
• - 2018年 - 世界選手権　優勝
• - 2021年 - 東京オリンピック　優勝
• - 2022年 - 全日本選手権　優勝

全体として、乙黒拓斗はその若さと潜在能力により、日本のレスリング界における未来のスターの一人として位置づけられています。

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