九品寺 (鎌倉市)

九品寺（くほんじ）

九品寺は、神奈川県鎌倉市材木座に位置する浄土宗の寺院です。内裏山（だいりざん）という山号を持ち、本尊として阿弥陀如来を祀っています。この寺は、鎌倉の歴史において重要な役割を果たした新田義貞によって建立されたと伝えられています。

歴史

九品寺の創建は、元弘3年（1333年）に新田義貞が鎌倉攻めを行った際に遡ります。新田義貞は、この地を本陣とし、鎌倉幕府を滅ぼしました。その後、彼は北条方として戦死した人々の霊を慰めるため、延元2年（1337年）に九品寺を建立したと伝えられています。開山は風航順西です。

山門と本堂に掲げられている「内裏山」と「九品寺」の額の文字は、新田義貞の筆跡を写したものと伝えられています。また、直筆と伝えられる額も本堂に保存されており、歴史的な価値を感じさせます。

文化財

九品寺は、貴重な文化財を所蔵しています。

神奈川県指定文化財: 石造薬師如来像
鎌倉市指定文化財: 阿弥陀如来立像

これらの文化財は、九品寺の歴史と文化を物語る上で重要な存在です。

所在地とアクセス

九品寺は、以下の場所に位置しています。

所在地: 神奈川県鎌倉市材木座5-13-14

アクセスは、鎌倉駅から京浜急行バスを利用するのが便利です。鎌12または鎌40系統のバスに乗車し、「九品寺」バス停で下車してください。

まとめ

九品寺は、新田義貞によって建立された歴史ある寺院であり、貴重な文化財を所蔵しています。鎌倉を訪れる際には、ぜひ九品寺に足を運び、その歴史と文化に触れてみてください。静寂に包まれた境内は、訪れる人々に安らぎと癒しを与えてくれるでしょう。

関連項目

九品
* 神奈川県指定文化財一覧

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