九州大学情報基盤研究開発センター

九州大学情報基盤研究開発センター

九州大学情報基盤研究開発センター（RI2T）は、福岡県福岡市に位置し、九州大学の重要な研究施設の一つです。ここでは、計算、通信、情報セキュリティといった情報科学の幅広い分野において、先進的な研究開発が行われています。また、全国に7か所設置されている全国共同利用情報基盤センターの一翼を担い、ユーザーに対して強力なスーパーコンピュータによる計算サービスを提供しています。

概要

このセンターは、2004年4月に設立され、九州大学大型計算機センターなど複数の施設が統合されて発足しました。設立以来、情報科学に必要な基盤技術の開発に取り組んでおり、国家プロジェクトや企業との共同研究も幅広く行われています。また、センター内では個別の研究者や学生が利用できるリソースを整備し、研究活動の支援をしています。

沿革

九州大学情報基盤センターは、2004年4月に設立された後、さまざまな変革を経て現在の形に至りました。2007年には情報基盤センターと九州大学事務局情報企画課が統合され、情報統括本部が設けられました。この組織変更により、研究支援体制が一層強化されました。2016年10月には、箱崎地区から伊都地区へ移転し、より充実した研究環境が整備されました。

設備

センターでは、2007年にスーパーコンピュータシステムの大規模な更新が行われ、最新の技術を取り入れたハイブリッドシステム「tatara」が導入されました。このシステムは、富士通のPRIMEQUESTやPRIMERGYで構成される大規模なSMPクラスタを含んでおり、総理論演算性能は31.5TFLOPSに達します。この性能は、全国共同利用情報基盤センターの中で際立ったものであり、2008年時点では世界のスーパーコンピュータランキングTOP500でも上位にランクインしました。

所在地

九州大学情報基盤研究開発センターは福岡市西区元岡744に位置し、さらに福岡市南区塩原にも大橋分室があります。これにより、地域社会や研究者とのアクセスが容易になり、共同研究や情報共有が促進されています。

組織

センターは多様な研究部門に分かれており、学術情報メディア研究部門、外国語情報メディア研究部門、ネットワークコンピューティング研究部門、スーパーコンピューティング研究部門などが存在します。これらの部門はそれぞれ専門的な知識を持ち寄り、共同で研究活動を進めています。

関連項目

九州大学の電算センターファントム墜落事故に関連する事項も存在し、これによってセンターの安全対策や運用に対する見直しが進められました。

最後に

九州大学情報基盤研究開発センターは、情報科学の発展に寄与するための重要な役割を果たし続けており、今後も研究者にとって不可欠なリソースとなることが期待されています。

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