九州東海大学

九州東海大学について

九州東海大学は、1973年に設立され、熊本県熊本市に位置していた私立大学です。この大学は、学校法人東海大学によって設立され、東海大学の系列校としての役割を果たしました。2008年に廃止されるまで、九州東海大学は、高等教育の場として多くの学生に教育を提供していました。大学の略称は「九東大」と呼ばれていました。

概要と学部

九州東海大学には、当初から設置された3つの学部が存在しました。これらは、熊本キャンパスに位置する応用情報学部と工学部、そして阿蘇キャンパスに置かれた農学部です。熊本キャンパスは、東海大学付属熊本星翔高等学校に近接して用地が確保されており、多くの学生がアクセスしやすい環境にありました。

大学の教育プログラムは、情報学、工学、農学という幅広い分野を網羅しており、特に工学部は1973年の開学当初から力を入れていました。各学部は独自の研究センターや大学院も有し、専門的な知識を深める機会を提供していました。

沿革

九州東海大学の沿革は、以下のように進化しました。

• - 1973年: 九州東海大学が工学部をもって開学。
• - 1976年: 産業研究所を開設。
• - 1980年: 阿蘇キャンパスに農学部が新設。
• - 1984年: 大学院農学研究科が設立され、高度な専門教育が開始。
• - 1990年: 大学院工学研究科が設設立され、研究の幅が広がる。
• - 2000年: 応用情報学部が開設され、情報技術の教育に力を入れる。
• - 2005年: 東海大学と北海道東海大学とともに連合大学院が設置され、博士課程の提供が開始。
• - 2008年: 東海大学と統合される形で九州東海大学は廃止され、東海大学がその後身となる。

学部と学科

九州東海大学では、学部ごとに設置されていた学科には以下のようなものがありました。ただし、2007年度以降にはいくつかの学科の募集が停止されており、2008年度からは通学制度が終了しました。

応用情報学部

• - 情報マネジメント学科
• - 情報システム学科（2007年度入試より募集停止）

工学部

• - リモートセンシング学科（旧 宇宙地球情報工学科、2007年度入試より募集停止）
• - 電気電子システム工学科（2007年度入試より募集停止）
• - 機械システム工学科（2008年度入試より募集停止）
• - 建築学科（2008年度入試より募集停止）
• - 都市工学科（2007年度入試より募集停止）

農学部

• - 応用植物学科
• - 応用動物学科
• - バイオサイエンス学科

大学院

大学院に関しても、修士課程と博士課程が設けられ、学生は専門の知識を深めることができました。特に農学研究科は、植物資源科学や生命科学に関する専門的な教育を行っていました。2006年度からは入試の募集が停止されましたが、教育の質は常に維持されていました。

付属機関

九州東海大学には、付属図書館を含む数多くの研究機関が存在しました。具体的には、産業技術研究所や総合農学研究所があり、学生の研究活動を支援していました。農学教育実習場も設けられ、農業に関する実践的な教育が行われました。

国内外の協定

九州東海大学は、国際的な学術交流にも力を入れており、海外の大学との協定を多数締結していました。これにより、学生は海外での学びや研究の機会を得ることができました。

代表的な協定校

• - ハンバッ大学校（韓国）
• - フィリピン大学ロスバニョス校（フィリピン）
• - モンクット王工科大学ラートクラバン校（タイ）

九州東海大学は、教育の質の向上や学生の国際的な交流を重視し、私立大学としての役割を果たしてきましたが、最終的には2008年にその歴史に幕を閉じました。

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