九能小太刀

九能小太刀について

九能小太刀（くのう こだち）は、高橋留美子が描く漫画『らんま1/2|らんま1_2』及びその関連作品に登場する架空のキャラクターです。彼女は九能帯刀の妹であり、聖ヘベレケ女学院に通う16歳の高校生です。新体操部ではエースとして活躍しており、特にリボンを操る技術に優れた能力を持っています。

外見と性格

彼女はとてもスタイルが良く、黙っていれば美人と見なされるものの、性格には極めて難があるため、異性からの人気は薄いようです。彼女の異名は「黒薔薇の小太刀」であり、彼女が登場したり退場したりする際に黒薔薇を撒き散らすことで名付けられました。小太刀は料理や茶道の技術も高いのですが、時々薬を混入させるため、彼女の本性を理解する者—特に兄である帯刀や乱馬—からは警戒されています。

恋愛とライバル

小太刀は幼少期に鷺ノ宮飛鳥というライバルと彼氏比べの約束を交わしていましたが、その中で乱馬に一目惚れし、彼氏を奪うべく様々な策略を練っていきます。彼女は陰険で執念深い性格を持ち、勝利のためには卑怯な手段も厭わないと兄の帯刀から評されています。新体操や格闘新体操の大会では相手を暗闇から襲うような計略を使って出場選手を戦闘不能にする冷酷さを見せます。しかし、試合でらんまに敗れた際には、潔くその敗北を認める姿勢も見せています。

格闘新体操

九能小太刀が得意とするのは「格闘新体操」という特殊な技のスタイルです。これは新体操で使用される道具を駆使し、素手での攻撃を禁じられた中で行われます。規則では新体操の道具を使っての攻撃が許可されており、その場のアイディア次第で道具を利用した技を生み出すことができます。

代表的な技

• - 千手棍棒乱れ打ち（せんじゅこんぼうみだれうち）

この技は、数多くの棍棒を非常に速く続けて打ち出すことが特徴です。一見すると多くの棍棒を同時に操っているように見え、一種のトリックのような手法です。アニメ版では、彼女が片手で20本もの棍棒を使いこなすシーンが描かれ、観客から「卑怯を通り越した驚異的な技」として称賛されました。

アニメとキャラクターの位置づけ

彼女はアニメのオリジナルエピソードで何度も登場し、原作でも中盤からのキャラクターの絡みが増加していきます。原作の後半では、シャンプーや久遠寺右京と共に物語に頻繁に登場しますが、興味深い点は、父の九能校長との絡みが一度もないことです。アニメではオリジナルのエピソードの中で、父娘の関係が描かれることもあります。

九能小太刀は、魅力的な容姿とは裏腹に、陰険で計算高い性格を持ったキャラクターであり、視聴者や読者から強い印象を残す存在です。

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