九能校長

九能校長について

九能校長（くのうこうちょう）は、高橋留美子の人気漫画『らんま1/2|らんま1_2』に登場するキャラクターであり、風林館高校の校長を務める個性的な人物です。本名は不明で、声優は仁内建之が担当していますが、特別な映像作品では大塚芳忠の声も当てられています。

人物像と背景

九能校長は元大学教師であり、九能流バリカン術の使い手としても知られています。また、彼は九能帯刀と九能小太刀の実父でもあり、家庭内での関係にもちょっとしたドラマが存在しています。彼の服装はアロハシャツに半ズボンというカジュアルなもので、頭にはヤシの木の飾りをつけており、ウクレレを持ち歩くという、校長としては非常に特徴的かつユニークな姿勢を示しています。

加えて、九能校長は英語混じりの冗談交じりな喋り方が特徴的で、語尾は「○○デ～ス」と敬語を用いるため、どこか異国情緒が漂います。高い身体能力を持ちつつも、彼は戦わずして他のキャラクターをけしかけることが多くなるなど、戦法も独特で時折おかしみを感じさせます。

3年前に教育視察の名目で九能家を離れ、ハワイの大学で教師として働いていましたが、3000回を超える逃亡劇の末に帰国し、校長の職を取り戻しました。帰国後も九能家には戻ることなく、風林館高校の校長室に住む生活を続けています。

知識と特技

ハワイについての知識が豊富であり、流行っている病気やそれに対するワクチンも持ち歩いているため、実用的な面を持っています。そして、学生時代は体育の成績が非常に優秀であった一方で、他の教科では極端に低い成績であったという設定も示されています。

性格と人間関係

性格は悪戯好きで、生徒たちには厳しい校則を次々に作り出し、嫌がらせを楽しむ傾向があります。中でも早乙女乱馬に対しては強い執着を見せ、彼との関係は時として激化することも。その一方で、彼なりに生徒への愛情を持っており、特に天道あかねに対しては熱心な指導も行っています。彼はまた、息子たちとの関係にも特異な一面を持ち、アニメ版では再会を果たすシーンが描かれています。

学校としての風林館高校

風林館高校は、九能校長が全ての権限を掌握している私立学校で、校風は非常に自由です。制服に関する制約も少なく、学生たちは個々のスタイルで通学しています。校内には校長が作った多くの校長室や隠し部屋があり、その奇妙さが生徒たちの注目を集めています。また、行事も独特であり、破天荒な校長の提案のもとに行われていることが多いです。

校長の技と校則

九能校長は「九能流木刀ささら崩し」という特技を持っており、バリカンを使って木刀を瞬時に破壊します。さらに、彼自身が無理に作り上げた校則は生徒たちから抵抗を受け、しばしば失敗しています。

最後に、原作では物語の終わりに彼が「必ず帰ってくる」と語る場面があり、その後の消息は不明ですが、その存在感は多くのファンの心に深く残っています。

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