乳幼児健康診査

乳幼児健康診査について

乳幼児健康診査とは、日本の母子保健法に基づき、市町村が乳幼児を対象に行う健康確認のことを指します。この検査は「乳幼児健康診断」または「乳幼児健診とも呼ばれていますが、通称の「乳幼児検診」という表現は正確には「健診」という言葉が用いられるため注意が必要です。

検査対象年齢

乳幼児健康診査は、特に年齢ごとに異なる検査内容が用意されています。主には以下のように分けられています。

• - 乳児（1歳未満）
• - 幼児（1歳6か月〜2歳）
• - 幼児（3歳〜4歳）

診査項目

1歳6か月を超え満2歳に達しない幼児

この年齢層の幼児に対しては、主に以下の項目がチェックされます：
1. 身体の発育状況
2. 栄養状態
3. 脊柱や胸郭の疾病、及び異常の有無
4. 皮膚の疾病の有無
5. 歯や口腔の疾病、及び異常の有無
6. 四肢の運動障害の有無
7. 精神の発達状態
8. 言語障害の有無
9. 予防接種の実施状況
10. 育児上の問題事項
11. その他の疾病及び異常の有無

この診査は、母子保健法施行規則第2条第1項に基づいており、幼児の健康状態を総合的に判断するために重要です。

満3歳を超え満4歳に満たない幼児

こちらの年齢層においても、診査項目は類似していますが、いくつかの特定の項目が追加されます。チェックされる項目は以下のとおりです：
1. 身体発育状況
2. 栄養状態
3. 脊柱や胸郭の疾病、及び異常の有無
4. 皮膚の疾病の有無
5. 眼の疾病及び異常の有無
6. 耳、鼻及び咽頭の疾病及び異常の有無
7. 歯及び口腔の疾病及び異常の有無
8. 四肢の運動障害の有無
9. 精神の発達状況
10. 言語障害の有無
11. 予防接種の実施状況
12. 育児上の問題となる事項
13. その他の疾病及び異常の有無

これらの検査を通じて、将来の健康へ向けた早期発見・早期対応が可能となります。特に、この年齢の子供は急速な成長過程にあり、身体的、精神的、そして社会的な発達を国や地域がサポートすることは大変重要です。

まとめ

乳幼児健康診査は、家族が抱える育児の問題点や子供の健康状態を把握する重要な機会です。また、診査を受けることで、必要な予防接種の実施状況や、さらなる支援が必要な場合の相談の機会も得られます。定期的な健康診査の受診は、子供の成長にとって欠かせないプロセスであるため、親や保護者はぜひ積極的に活用しましょう。

さらに、関連する情報として「母子健康手帳」や「母子保健法」に関する知識もぜひ深めておくことをおすすめします。これらの資料は、子育てのサポートや健康管理に欠かせない情報源です。

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