亀姫 (松平忠直の娘)

亀姫の生涯

亀姫（かめひめ）、本名は寧子（やすこ）は、元和3年4月3日（1617年5月7日）に越前国北荘で誕生しました。彼女は、松平忠直の娘であり、母は徳川秀忠の三女である勝姫です。亀姫はその後、秀忠の養女としての生活を送り、高松宮好仁親王の妃となりました。彼女の院号は宝珠院（ほうしゅいん）で、後の歴史に大きな影響を与える人物として知られています。

家族背景

亀姫は有名な武将や大名家につながる家系に生まれました。同母妹である鶴姫も、徳川家光の養女として九条道房に嫁いでおり、彼女たちの結婚は当時の政略結婚の一環とされます。このような家族関係は、亀姫の人生に重要な影響を与えていくことになります。

幸せな結婚生活

寛永7年（1630年）、亀姫は外祖父である徳川秀忠の養女として高松宮好仁親王のもとに嫁ぎます。それからの彼女は、高松宮の妃として生活を送り、明子女王（後西天皇の女御）や女二宮といった2人の娘を授かりました。彼女の母性とその家系への献身は、当時の貴族社会の中で高く評価されました。

夫の死と落飾

しかし、寛永15年（1638年）には、彼女の夫である好仁親王が死去します。この出来事は亀姫にとって大きな試練でした。彼女はその後、落飾し、宝珠院と名乗ることになります。この決断は、彼女が人生の新たな方向へ進むことを示していました。

新たな生活

承応2年（1653年）には、越後高田に移住することとなります。新しい土地での生活は、また別の挑戦と思慮深さを求めました。宝珠院としての彼女は、多くの人々に支えられながらも、寡婦としての孤独感や寂しさを抱えつつ、その日々を送ったことでしょう。

人生の終わり

亀姫は延宝9年（1681年）に65歳でこの世を去りました。その際には、越後高田にある長恩寺に葬られ、法名は宝珠院光誉寥郭冲意大姉とされています。彼女の死は、時代の変遷と共に彼女の名を後世に伝え、彼女の生涯は日本の歴史の一部として今でも語り継がれています。

参考文献

• - 幕府祚胤伝（『徳川諸家系譜』第2巻）
• - 三世恵照公年譜（『徳川諸家系譜』第4巻）

もう一度検索