亀山ゆうみ

亀山ゆうみ：多才な女優、アクションコーディネーター、そしてギャオスの中の人

亀山ゆうみ（1970年9月24日 - ）は、宮城県仙台市出身の日本の女優であり、アクションコーディネーターとしても活躍しています。彼女のキャリアは多岐にわたり、舞台、映像作品での演技はもちろん、殺陣指導や演出、脚本執筆など、幅広い分野で才能を発揮しています。

バレリーナからアクションの世界へ

仙台市在住の頃からイベント関連の仕事に携わっていた亀山ゆうみは、4歳からモダンバレエに打ち込みました。18歳で女優を志して上京し、モダンバレエで培った身体能力を活かして、主に女優の吹き替えやスタントの仕事を中心に活動を始めました。

現在は、TEAM HANDYや日テレ学院などで殺陣の指導を行い、後進の育成にも力を入れています。また、ゼータクチク＆ACTACTION by TEAM HANDYといった団体に所属し、女優、演出家、脚本家として、精力的に活動を続けています。

伝説の怪獣、ギャオスとの出会い

亀山ゆうみの名前が広く知られるようになったきっかけの一つに、特撮映画『ガメラ 大怪獣空中決戦』（1995年）でのギャオス役があります。1994年2月、偶然ビデオで『大怪獣空中戦 ガメラ対ギャオス』を視聴した数日後、知人のスーツアクターからギャオスの着ぐるみを着る仕事を勧められたことが、彼女の人生を大きく変えました。

当時、怪獣の着ぐるみに入る女性スーツアクターは非常に珍しく、彼女は「スーツアクトレス」の第1号とも言える存在でした。ギャオスの着ぐるみは非常に過酷な環境であり、内部の温度は45度から50度にも達していました。それでも亀山ゆうみは、「尿は汗で出るからいいや」とトイレを我慢し続け、その結果、膀胱炎や腎臓の悪化といった健康上の問題に見舞われました。血尿が出た際も、撮影を休むことなく現場に立ち続けたというエピソードは、彼女のプロ意識の高さを示すものです。

ギャオスの動きを表現するにあたり、亀山ゆうみは樋口特技監督と相談しながら、テレビの動物番組でカラスやコウモリの動きを参考にしつつ、それを模倣するのではなく、独自の動きを追求しました。その結果、従来の怪獣のイメージにとらわれない、より生物的でリアルなギャオスの動きが誕生しました。

ギャオス以降、スーツアクトレスとしての活動は行っていないものの、亀山ゆうみにとってギャオスは特別な存在であり、大切にしたいと語っています。

その他の出演作品

ガメラ 大怪獣空中決戦（1995年） - ギャオス / 証券所前のリポーター 役

外部リンク

亀山ゆうみ (@YUUMIYABIX) - X（旧Twitter）

亀山ゆうみは、その才能と努力によって、日本のエンターテイメント界に確かな足跡を残しています。今後の活躍からも目が離せません。

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