亀澤範行

亀澤範行氏は、1980年生まれの実業家であり、A-LIFE株式会社とフィルフォート株式会社の代表取締役を務めています。遺品整理や特殊清掃事業をメインに展開し、その分野で高い評価を得ています。

人物

大阪建設専門学校で建築を学んだ後、移動販売と廃品回収の事業を始めました。親族の遺品整理を経験した際、遺族の精神的・肉体的負担を痛感し、遺族に寄り添う仕事を志すようになります。その思いから関西クリーンサービスを創業し、遺品整理の仕事に大きなやりがいを感じ、天職としての可能性を見出します。2010年にはA-LIFE株式会社を設立し、遺品整理・特殊清掃事業を本格的に開始しました。

遺品整理の現場では、孤独死の多さや、生前に家族と遺産や遺品について話し合っていない高齢者が多いという現実を目の当たりにします。また、遺品整理の依頼主が不用品回収、引越し、リフォームなどのニーズを抱えていることに気づき、ワンストップでサービスを提供できる体制を構築。遺品整理、特殊清掃に加え、引越し・運送、リサイクルショップ運営、リフォーム・リノベーション、不動産売買・管理など、幅広いサービスを展開しています。

顧客第一の姿勢が評価され、A-LIFE株式会社は東京商工リサーチの「遺品整理業」調査で、2019年3月度と2020年3月度に、遺品整理取扱件数で関西1位を獲得しました。また、不用品の81%をリサイクルショップや海外への寄付に活用し、残りの19%も再資源化するなど、環境への配慮も怠りません。さらに、植樹活動やクリーンディーゼル車の導入など、環境対策にも積極的に取り組んでいます。

メディア出演

亀澤氏は、テレビなどの情報番組に多数出演し、遺品整理の現状や課題について語っています。クイズバラエティ番組では、ゴミ屋敷の片付けや清掃に関するエピソードを披露。高額取引される可能性のある不用品や、セルフ・ネグレクトによるゴミ屋敷問題、お笑い芸人とのゴミ屋敷清掃など、現場のリアルな状況を紹介しています。また、独居老人の遺品整理で高額な遺品や現金が見つかるケースが多いことなど、遺品整理の具体的な事例を紹介し、視聴者に業界の実情を伝えています。

コロナ禍での取り組み

新型コロナウイルス感染症の流行下では、特殊清掃の知識と技術を活かし、ウイルス消毒事業「プロエンドクリーン」を立ち上げました。感染者の出た場所だけでなく、感染予防を目的とした企業、施設、オフィス、店舗、一般家庭からの依頼に対応し、社会の安全・安心に貢献しています。

略歴

2007年12月：個人商店として関西クリーンサービスを創業。
2010年8月：A-LIFE株式会社を設立し、遺品整理・特殊清掃を開始。
2012年10月：大阪市東成区に営業所を開設。
2013年2月：奈良市に総合リサイクルショップ買豊堂を開店。
2015年1月：大阪市に営業所を開業。
2017年8月：宅地建物取引業のフィルフォート株式会社を設立。
2019年：京都市に京都営業所を開設。総合建築業のエーライフリノベーションラボを開業。奈良市に新社屋を竣工。
2020年：ウイルス除染のプロエンドクリーンを開業。

著書

* 『プロが教える本物の遺品整理　悪徳業者６つの見分け方』（2020年1月1日）


亀澤範行氏は、遺品整理・特殊清掃事業を通じて、依頼者の心に寄り添い、社会に貢献する実業家として活躍しています。

もう一度検索