亀頭炎

亀頭炎とは

亀頭炎は、陰茎の亀頭部分に炎症が生じる状態を指します。炎症が包皮にまで及んでいる場合は、亀頭包皮炎と診断されます。おむつを使用している乳幼児の亀頭炎は、アンモニア皮膚炎と区別する必要があります。

診断

亀頭炎の診断には、詳細な病歴の聴取と、炎症部位からの分泌物の採取・培養検査が重要です。原因を特定するために、採取した組織の生検による病理学的検査を行う場合もあります。

分類

亀頭炎にはいくつかの種類が存在します。

Zoon亀頭炎: まれな特発性の良性皮膚症で、形質細胞性限局性亀頭包皮炎または形質細胞亀頭炎とも呼ばれます。治療として割礼が推奨されることが多いですが、炭酸ガスレーザー治療やEr:YAGレーザーによる治療も報告されています。ただし、炭酸ガスレーザー治療後の再発率に関する報告もあります。
環状亀頭炎: 反応性関節炎を伴う蛇行性環状皮膚炎です。
偽上皮腫性角化性雲母状亀頭炎: (PKMB)と呼ばれることもあります。

疫学

亀頭炎は、世界中で見られる疾患であり、割礼を受けていない男性の最大3%が罹患する可能性があるとされています。米国では、泌尿器科を受診する成人男性の約11%、小児の約3%が亀頭炎と診断されています。

参考文献

Edwards S. (for the Clinical Effectiveness Group) National guideline on the management of balanitis. Association for Genitourinary Medicine (UK) and the Medical Society for the Study of Venereal Diseases (UK), 2001.

外部リンク

Zoon's Balanitis - eMedicine
Dermatological atlas

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