事代主神社 (徳島市)

事代主神社（ことしろぬしじんじゃ）

徳島県徳島市通町に位置する事代主神社は、古くから地元の人々に親しまれている神社です。事代主命（ことしろぬしのみこと）と大國主命（おおくにぬしのみこと）を主祭神とし、家内安全、商売繁盛のご利益があるとされています。

通称とえびす祭り

通称として「おいべっさん」「えべっさん」の名で親しまれており、特に毎年1月9日から11日にかけて開催されるえびす祭りは、この神社を中心とした一大イベントです。期間中は植木市も開かれ、多くの参拝客で賑わいます。えびす祭りの3日間には、約15万人もの人々が訪れるとされています。

歴史

事代主神社の歴史は、大国主命と事代主命を祀る神社として始まりました。神紋には、七福神の一柱である恵比寿様の神紋である「蔓柏」が用いられています。この紋は「三つ蔓柏」とも呼ばれ、三枚の柏の葉の間に三本の蔓が描かれているのが特徴です。

元々は、名東郡下八万村（現在の八万町夷山）の圓福寺に鎮座しており、蛭子神社という名前でした。夷山城主の篠原佐吉兵衛の守護神として祀られていましたが、篠原家が滅亡した後、家臣であった仁木太郎が蛭子山に勧請したと伝えられています。

明治時代に入り、明治5年に名東県参事の井上高格によって現在の通町に遷座し、その際に「事代主神社」と改称されました。その後、明治38年には、通町を襲った大火で社殿が焼失しましたが、再建されました。

太平洋戦争中の昭和20年（1945年）7月4日には、徳島大空襲によって徳島市内が焼け野原となる中、事代主神社の本殿と社務所も焼失しました。しかし、当時の門番であり宮司でもあった佐藤養助と佐藤信博が、御神体を眉山へ避難させ、焼失から守りました。この献身的な行動により、神社は県内外からの信仰を集め、戦後に復興されました。

現在では、佐藤信一氏が宮司を務め、えびす祭りも再開され、毎年1月9日から11日の間には20〜30万人の参拝客で賑わっています。

祭神と祭事

事代主神社の主な祭神は以下の通りです。

事代主命（ことしろぬしのみこと）
大國主命（おおくにぬしのみこと）

主な祭事は以下の通りです。

10月10日：秋季例祭
1月9日〜1月11日：えびす祭り

とくしま市民遺産

事代主神社は、地域文化の重要な一部として「とくしま市民遺産」に選定されています。

アクセス

事代主神社は、徳島市通町に位置しています。詳細なアクセス方法については、公式ウェブサイトや関連情報を参照してください。

まとめ

事代主神社は、その歴史と伝統、そして地域の人々からの深い信仰によって支えられている神社です。えびす祭りをはじめとする様々な祭事や行事を通じて、多くの人々に親しまれています。

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