二ノ宮隆太郎

二ノ宮隆太郎は、1986年8月18日生まれ、神奈川県鎌倉市出身の映画監督であり、俳優としても活躍しています。幼少期を横浜市旭区二俣川で過ごしました。

映画監督としてのキャリアは、自主制作映画から始まりました。2012年には、監督・脚本・編集・出演を務めた『魅力の人間』が第34回ぴあフィルムフェスティバルで準グランプリを受賞し、その才能を広く知らしめました。この作品は、彼の映画制作における多才さを示すものでした。

2017年には、『枝葉のこと』が第70回ロカルノ国際映画祭の新進監督コンペティション部門に選出され、国際的な注目を集めました。同作は彼の劇場公開デビュー作となり、海外の映画祭での評価は、その後の彼のキャリアを大きく後押ししました。その後も監督としての活動を続け、2019年には『お嬢ちゃん』を発表しています。

商業映画監督としてのデビューは、2023年の『逃げきれた夢』です。この作品は、第76回カンヌ国際映画祭のACID（インディペンデント映画普及協会賞）に選出・上映され、商業映画の世界でもその才能を遺憾なく発揮しました。2024年には『若武者』の監督も務めるなど、精力的に活動を続けています。

俳優としての二ノ宮隆太郎は、映画、テレビドラマ、ネットドラマと幅広いジャンルで活躍しています。映画では、『サッドティー』（2014年）、『森山中教習所』（2016年）、『夫がツチノコに殺されました。』（2017年）、『闇金ぐれんたい』（2018年）、『あいが、そいで、こい』（2018年）、『アンダードッグ』（2020年）、『一度も撃ってません』（2020年）、『ヤクザと家族 The Family』（2021年）、『Pure Japanese』（2022年）、『この子は邪悪』（2022年）、『山女』（2023年）など、数多くの作品に出演しています。これらの作品では、様々な役柄を演じ、その演技力が高く評価されています。

テレビドラマでは、NHKの『エール』（2020年）で二木軍曹役、『神様のカルテ』（2021年）で安田成道役を演じたほか、WOWOWの『邪神の天秤 公安分析班』（2022年）、関西テレビの『インフォーマ』（2023年）、WOWOWの『OZU 〜小津安二郎が描いた物語〜』（2023年）、日本映画専門チャンネルの『メロスの誕生』（2023年）、テレビ東京の『ベイビーわるきゅーれ エブリデイ!|ベイビーわるきゅーれ_エブリデイ!』（2024年）、『Qrosの女 スクープという名の狂気』（2024年）など、多くのドラマに出演しています。これらのドラマでは、シリアスな役からコミカルな役まで、幅広い演技を披露しています。

ネットドラマでは、Netflixの『全裸監督』（2019年）で藤原役、『新聞記者』（2022年）で木島順平役を演じ、ABEMAの『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』（2024年）ではクズオ役として出演するなど、配信ドラマでも存在感を示しています。

映画監督としては、自身の作品で脚本や編集も手掛けるなど、多才な才能を発揮しており、俳優としても、その演技力で多くの観客を魅了しています。二ノ宮隆太郎は、今後も映画界で大きな活躍が期待される人物の一人です。

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