二人の夏 (愛奴の曲)

二人の夏 (愛奴のシングル)

『二人の夏』は、1975年5月1日にリリースされた愛奴のデビューシングルです。この楽曲は、愛奴のアルバム『愛奴』と同時に発売されました。

概要

発売前のCBS・ソニー社内での会議では、非常に高い評価を受けました。モニターテストでもほとんどの人が好意的な反応を示し、「100万枚は売れる」という声まで上がっていました。しかし、実際の売上は期待を大きく下回り、浜田省吾は大きな挫折を味わうこととなりました。

その後、2000年11月8日に発売されたベスト・アルバム『The History of Shogo Hamada "Since1975"』に収録されました。このベスト盤がミリオンセラーを達成したことで、浜田は「ようやく社内モニターの話と辻褄が合った」と述べています。

ジャケットは2種類存在し、1982年の価格改訂再発売時に2種類目のジャケットに切り替えられました。

音楽性

『二人の夏』は、浜田省吾が初めて自ら作詞・作曲を手がけた楽曲です。浜田自身は「ビーチ・ボーイズの『サーファー・ガール』のパロディみたいな曲」と語っています。神奈川大学の下宿に住んでいた頃、暑さしのぎに涼しい曲を作ろうと思い立ったのがきっかけでした。完成した曲をバンドメンバーの町支寛二らに聴かせたところ、絶賛され、浜田は曲作りに自信を持つようになったそうです。

この楽曲は基本的にファルセットで歌われるため、制作段階から町支寛二が歌うことを想定していました。浜田は後半のボーカルを担当しています。また、曲中に挿入される青山徹のギターソロは、ビーチ・ボーイズの「Summer Means New Love」からの引用です。メインボーカルは町支寛二と青山徹が担当しました。

収録曲

1975年盤

1. 二人の夏
作詞・作曲：浜田省吾、編曲：愛奴
2. 雨模様
作詞：浜田省吾、作曲：山崎貴生、編曲：愛奴

1982年盤

1. 二人の夏
2. 恋の西武新宿線
* 作詞・作曲：浜田省吾、編曲：愛奴

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