二刀神影流鎖鎌術

二刀神影流鎖鎌術について

二刀神影流鎖鎌術（にとうしんかげりゅうくさりがまじゅつ）は、日本の伝統的な武道の一つであり、特に鎖鎌術に焦点を当てた流派です。この流派は、古き日本武道の一環として、独自の戦い方を有し、そのスタイルは他の流派と区別されています。

起源と歴史

この流派は、新免二刀神影流にルーツを持っており、その開祖は新免弁助信森です。信森は、宮本武蔵の流派「二天一流」の後継者とされ、彼の教えを基に新しい技術が確立されました。明治時代の初期には、3代目の指導者である松村義孝が流派名を「二刀神影流」と改称し、そこから発展しました。その後、この流派は「鎖鎌術」と「剣二刀流」に分かれ、今日の「二刀神影流鎖鎌術」として知られるようになりました。

特徴と技法

二刀神影流鎖鎌術の特徴は、2丁の鎌を活用した戦法にあります。一方の鎌には、約1.2メートルの長さを持つ鎖分銅が結びつけられています。この鎖分銅は相手に対する打撃や、敵の武器を絡め取る技術に使われます。鎖が使用できない局面では、2丁の鎌のみで戦うことが求められます。また、この流派の鎌使いは、他の日本の武道と異なり、唯一無二のスタイルであると言えます。

宗家と系譜

流派の系譜は以下のようになっています。初代は新免弁助信森であり、彼の後を2代目が引き継いでいます。3代目は熊本藩出身の松村義孝で、4代目には中尾市郎が1921年に伝授を受けました。5代目と6代目については不詳ですが、7代目には細川隆が就任し、彼は2018年にこの流派の宗家として伝承を行いました。

活動内容

二刀神影流鎖鎌術の伝承は、主に高知県において行われています。道場の運営だけでなく、武道大会や各種催事における演舞の披露、さらには試合が行われています。また、2018年にはブラジルでの演舞やセミナーも開催され、国際的な普及活動にも貢献しています。

関連資料

この流派の技術や演舞についての詳細な情報は、堅田重博の指導によるDVD『二刀神影流鎖鎌術』（日本武道館、2000年）で確認することができます。

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