二所ノ関部屋

二所ノ関部屋の紹介

二所ノ関部屋は、日本相撲協会に属する相撲部屋であり、二所ノ関一門に所属しています。この部屋は、相撲の世界において歴史ある伝統を受け継ぎながらも、新たな歴史を築く活動を行っています。特に、前身である荒磯部屋からの移行とその後の展開は、多くの注目を集めています。

歴史と背景

荒磯部屋の新設

二所ノ関部屋の前身は、荒磯部屋です。荒磯部屋は、2019年に現役引退した稀勢の里（元横綱）が設立しました。稀勢の里は年寄「16代荒磯」として活動を開始し、田子ノ浦部屋から4人の力士と1人の行司を連れて独立しました。彼らは、新しい部屋の建設が間に合っていなかったため、最初のフロアを茨城県つくば市に設置し、近くの筑波大学を仮の稽古場として活用していました。

二所ノ関部屋への改称

2021年12月24日、16代荒磯は年寄の名前を「13代二所ノ関」に変更しました。これにより、荒磯部屋は二所ノ関部屋に改名されました。同日に旧・二所ノ関部屋は放駒部屋に変わっています。この改名は、一門の強化と新しい発展を意味しています。

2022年には、尾車部屋の閉鎖を受けて、元関脇・嘉風の13代中村と力士8人が二所ノ関部屋に転籍しました。このことにより、部屋はさらなる活気を帯び、多くの新しい力士が加わることになります。

初の関取誕生

二所ノ関部屋では、友風が2023年3月場所で再度十両に昇進し、初めての関取が誕生しました。また、同年の11月場所では幕内力士も誕生し、部屋の名声が高まっています。さらに、2023年9月には高橋と大の里が新十両に昇進し、これらすべてが部屋のさらなる発展を象徴しています。

新施設の完成

2022年6月、茨城県稲敷郡阿見町に新たな部屋施設が完成しました。この建物には2つの土俵が設置されているのみならず、バスケットボールコートや鉄棒も設けられており、選手たちのトレーニング環境が整っています。地元の支援と恵まれた環境により、部屋の運営がしやすい状況も整っています。

現在の状況

2024年には、13代中村が独立し中村部屋を新設することが承認されました。これにより、多くの力士が移籍し、新たな章が始まることになります。また、同年の夏季には、相撲の普及活動として、わんぱく相撲全国大会の参加チームを部屋に受け入れるなどの取り組みも行っています。

所在地および師匠

二所ノ関部屋は、茨城県稲敷郡阿見町荒川本郷に位置しており、JR東日本常磐線のひたち野うしく駅から徒歩10分の距離にあります。師匠としては、荒磯部屋時代の16代荒磯、二所ノ関部屋時代の13代二所ノ関が在籍しています。

部屋には、現役の関取として活躍する大の里や白熊が存在し、更に友風などの新しい才能が育つ場としての役割も果たしています。二所ノ関部屋は、その名声と伝統を維持しながらも、現代の相撲界においてきっちりとした位置を意識して活動しています。

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