尾車部屋

尾車部屋について

概要

尾車部屋（おぐるまべや）は、かつて存在した日本相撲協会に所属する相撲部屋です。日本の相撲界における重要な歴史を持つこの部屋は、いくつかの時代を経て多くの力士を育成しました。

沿革

2～4代時代

尾車部屋は、1877年に元幕内の勝山が年寄・尾車を襲名し創設されました。彼は鳥取市で生まれ、上京後に玉垣部屋に入門。後に明治の横綱や大関を育て、相撲界に名を馳せました。部屋は明治から大正にかけて大きな影響を持ちましたが、3代目親方の死後に後継問題が発生し、その結果衰退の一途をたどりました。その後、4代目親方が部屋を再興し、一時は幕内力士を抱えましたが、1940年に廃業となりました。

8代時代

1985年、8代尾車（元大関・琴風）が佐渡ヶ嶽部屋から分家し、埼玉県草加市に新たに尾車部屋を設立しました。その後、関脇・豪風や嘉風など、多くの関取を輩出し、部屋は活況を呈しました。部屋は平成に入ってからも成長を続け、2005年には押尾川部屋から移籍した力士達も加わり、さらに充実した運営が行われました。

しかし、2009年に所属力士が逮捕されたり、2011年には八百長問題が発覚し、部屋の信頼性が揺らぐ出来事もありました。2022年には8代尾車が停年を迎え、部屋の閉鎖が決定。この際に22代押尾川と13代中村が独立し、新しい部屋が設立される運びとなりました。

閉鎖と移籍

尾車部屋の閉鎖は2022年2月7日付で正式に認められ、関係者は新設された押尾川部屋や二所ノ関部屋に移籍することになりました。特に天風や矢後などの力士は新しい環境で力を発揮することが期待されています。一方で、尾車部屋の歴史はその名に残り、これからの相撲界への貢献が見込まれています。

尾車部屋在籍時の力士

尾車部屋に在籍していた力士には、関脇の豪風や嘉風がいます。彼らは部屋の誇りであり、相撲界での完璧なキャリアを築いてきました。

現在の状況

閉鎖後は尾車部屋の力士たちは新たな道を歩むこととなり、これからの相撲界を支える存在になるでしょう。特に中村部屋の設立にも期待が寄せられています。相撲という伝統的な競技において、尾車部屋の名称は今後も引き継がれていくでしょう。

尾車部屋の歩みは、相撲界の変遷を象徴するものであり、多くのファンに愛され続けてきた部屋であることに変わりはありません。

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