二木謙吾

二木 謙吾（ふたつぎ けんご）

生涯と経歴

二木謙吾は1897年1月1日、当時の宇部村（現在の宇部市）で誕生しました。彼は最初、福岡県で炭鉱事業に従事しましたが、経営に失敗し故郷に帰還。その後、山口師範学校を卒業し、教育の道へと進みました。彼は公立学校の校長を歴任し、教育界での地位を確立しました。1942年、宇部女子商業学校の運営を受託し、理事長兼校長として学校経営にも携わります。

政治家としての道

戦後の1947年、二木は山口県議会議員選挙に立候補し初当選しました。初代の副議長に選任され、以後3期連続で議会において重要な役職を担いました。また、彼は1951年に学校法人宇部学園を設立し、宇部女子高等学校を中心に教育事業を発展させていきます。

1962年、自由民主党の公認を受けて参議院議員選挙に立候補。初当選を果たし、その後3期にわたって議員を務めることとなります。在職中は文教委員会の委員長や大蔵政務次官としても活動し、田中派の顧問としても政治的な影響力を持っていました。

栄誉と引退

彼の政治的貢献が評価され、1979年には勲一等瑞宝章を受章します。一方で、1980年には江島淳に議席を譲り、政界から引退しました。1983年12月20日、彼は86歳でこの世を去りました。その後、宇部女子高等学校では彼の業績を称えた銅像が設置され、後任として息子の二木秀夫が理事長に就任しました。

主な職歴

• - 1940年 福岡新起業炭鉱常務取締役
• - 1942年 宇部女子商業学校理事長兼校長
• - 1947年 山口県議会副議長
• - 1962年 参議院議員初当選
• - 1966年 参議院文教委員会委員長
• - 1979年 勲一等瑞宝章受章

家族構成

二木謙吾は、政治家一家に生まれ、長男には二木和夫、次男には二木秀夫がいます。彼の家族もまた、政治や教育に関与しており、特に次男の二木秀夫は宇部学園の学園長としての役割を果たしています。

最後に

二木謙吾の政治的及び教育的な業績は、山口県及びその周辺地域において永続的な影響を及ぼしました。彼の人生は、地域社会への寄与と影響力の象徴として、多くの人々に記憶され続けています。

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