二級国道

二級国道について

二級国道とは、1952年に日本の道路法に基づいて設けられた道路の一形態です。これらの道路は、特に都道府県庁所在地や人口10万人以上の市を結ぶ役割を持ち、国内の交通網を効率的にするために設計されました。1965年の道路法改正によって、この区分は廃止され、二級国道は一般国道に整理されました。

二級国道の定義と役割

二級国道は、当初以下のような条件を満たす道路として定義されていました。
1. 主要都市間の連絡をする道路
2. 重要都市と一級国道を結ぶ道路
3. 特定の港や重要な飛行場、国際観光地と一級国道で連結される道路
4. 複数の市を一級国道に繋げる道路
このように、二級国道は国内の重要な交通路として位置付けられ、各地域の発展を支える役割を果たしていたのです。新設や改築などの管理責任は基本的に都道府県知事にありますが、重要な路線は国が指定しました。

指定と統計

最初の二級国道は1953年に144路線が選定され、以降も何度かの指定改定を経て、合計で1万4847キロメートルの路線が定義されました。ところが、選定に際しては候補となる路線が多数あったため、実際には交通状況や人口などのデータを基にした精緻な選出作業が行われました。

二級国道の統合

1965年の道路法改正により、二級国道の区分はなくなり、すべての路線が一般国道として再編されました。これにより、従来の二級国道の多くは一級国道に昇格したり、他の路線と統合される形で処理されました。この移行によって、日本の道路ネットワークはさらに効率的に管理されるようになりました。

二級国道の特徴と路線名

二級国道の路線名は、3桁の番号と、それに続く起点と終点の地名で構成されていました。例えば、国道101号は「青森能代線」など、非常に地域に密着した命名がなされていました。港や飛行場を起点とする路線は、名称にその名を含む形で命名されることもありました。また、名称の選定にあたっては、同じ起点・終点を持つ別の路線が存在する場合を考慮し、経過地名を使った区別も行われていました。

最後の指定

国道271号が最後の二級国道として指定を受けたのは1963年のことで、その後、1965年に全ての二級国道は一般国道に組み入れられ、現在の形に至りました。このように、二級国道は歴史的な経緯を持ちながらも、国道制度の整理の一環として重要な役割を果たしました。

結論

二級国道は、国内の交通整理と地域発展に寄与した重要な道路の一形式でしたが、時代の変遷とともにその役割が変わり、現在は一般国道として一体の交通ネットワークに組み込まれています。これにより、全国の交通網が合理的に整備され、さらなる利便性が提供されています。

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