二見和男

二見 和男（ふたみ かずお）氏は、1947年9月26日生まれの日本の放送人です。NHKでチーフアナウンサーを務めた後、現在はシニアスタッフとして後進の指導や地域放送に携わっています。

経歴とキャリア

日本大学高等学校を経て日本大学芸術学部で学び、1970年にNHKに入局しました。全国各地の放送局での勤務を経験した後、特に石川県の金沢放送局には二度にわたって赴任しています。最初の金沢勤務は1989年8月から1992年6月まで、そして二度目は2006年6月からです。2008年に定年を迎えましたが、その後もNHKのシニアスタッフとして放送に携わり続けています。

金沢での活動

二度目の金沢赴任以降、二見氏は特に美術展や工芸展に関連するコーナーや特集番組を中心に担当し、この分野への深い関心と知識を活かしました。石川県は伝統工芸が盛んな地域であり、地元の文化・芸術振興に貢献する役割を果たしました。近年では、NHKラジオ第1放送の金沢放送局制作番組『かがのとラジオ』を担当し、地域に根ざした情報発信を行っています。また、令和6年能登半島地震発生時には、主にラジオを通じて被災者向けのライフライン情報などを伝える放送にも尽力しました。

主な担当番組

二見氏のキャリアは多岐にわたり、全国放送から地方局の地域密着型番組まで、数多くの番組を担当しました。全国放送では、『NHKきょうのニュース』でメインキャスターを務めたほか、『きょうの料理』の「男の料理」コーナーや、『ひるのいこい』なども担当し、幅広い層に親しまれました。

地方局時代には、以下のような番組に携わりました。

『FMリクエストアワー』（長野、広島、熊本）
大阪放送局での『関西ラジオワイド』
札幌放送局での『北海道中ひざくりげ』
『週刊ほっからんど』（札幌放送局）

金沢放送局では、初の赴任時にメインキャスターとして『イブニングネットワーク金沢』を担当し、二度目の赴任以降は『デジタル百万石』、『かがのとイブニング』、『かがのと情報丼』といった番組内で「カルチャー百万石」のコーナーを受け持ち、文化情報を発信しました。また、日本伝統工芸展金沢展の特集番組である『金とく石川スペシャル』も担当しています。この他にも、地上デジタル放送移行を呼びかける「ことじろう」スポットCMの歌唱や、『真相回転!どいね寿司』のナレーター、『おはよう石川』、『じわもんラジオ』など、数多くの番組に出演しています。最近では、能登半島地震に関連し、NHK-FMの『ごごカフェ』内で金沢発の『じわもんラジオ』特別回を担当するなど、時宜にかなった放送も行っています。

現在も、石川県のニュース（ラジオ第1放送のみ）、『かがのとラジオ』、『令和6年能登半島地震ライフライン放送』（主にラジオ）、『ニュースいしかわ645』などを担当しています。

人物

NHKのアナウンサー・キャスター紹介によると、趣味はウォーキングであると紹介されています。私生活では、かつて『イブニングネットワーク金沢』で共に番組を担当した新谷敦子氏と結婚されています。

同期

1970年の同期入局者には、青木健一氏、木村知義氏、宮川俊二氏、久保慶子氏など、後にNHK内外で活躍した多数のアナウンサー・キャ葉スターが名を連ねています。

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