二階堂有希子

二階堂有希子

二階堂有希子（本名：柳生加津子）は、1940年10月27日に東京都淀橋区で生まれた日本の俳優、声優です。高校卒業後、俳優座養成所に入り、劇団俳優座をはじめとした多くの劇団やプロダクションで活躍しました。彼女の夫は俳優であり実業家の柳生博（2022年に死去）で、長男は園芸家の柳生真吾（2015年に死去）、次男は八ヶ岳倶楽部の代表を務める宗助です。

経歴

二階堂は自身のキャリアを通じて、特にテレビドラマや映画で多くの名作に出演しました。彼女は、1960年代から1980年代にかけて、様々な役を演じ、その中でも特に海外ドラマ「ルート66」の吹き替えで声優としての道を開きました。1972年には次男の誕生に伴い芸能界を一時引退し、山梨県北杜市にて夫と一緒に園芸施設「八ヶ岳倶楽部」を運営しました。しかし、2013年に認知症を発症し、長男の死を機にその進行が進み、特別養護老人ホームに入所しました。

人物像

特技としてバレエやピアノがあり、これらのスキルは彼女の演技にも影響を与えたことでしょう。二階堂は声優業について、「意外と面白く、勉強にもなった」と述べ、アテレコの楽しさを強調しています。彼女の役作りは非常に独特で、演じるキャラクターの心情に深く入っていくことを大切にしていました。"アテる相手の生理状態に入り込むことで、自然と声やリズムも変わる"と語った彼女の姿勢は、彼女の演技力の高さを物語っています。

声優としての魅力

二階堂は声優ファンからも厚い支持を受けています。特に、彼女が演じたキャラクターの中での多様性や声の使い方において、非常に高い評価を得ました。例えば、アニメ『ルパン三世（TV第1シリーズ）』での峰不二子役や、吹き替えでのミレーユ・ダルク、アンジー・ディキンソン、グレース・ケリーなどの役柄において、彼女はその魅力を遺憾なく発揮しました。特に、不二子役は彼女自身にとっても特別な作品だったと言い、その演技は今も多くのファンに愛されています。

主な出演作品

二階堂の出演作品は幅広く、テレビドラマや映画、特撮、舞台、アニメなど多岐にわたります。テレビドラマでは「夫婦百景」や「特別機動捜査隊」などで幅広い役を演じ、映画でも「ハイ・ティーン」や「海底の挑戦者」などに出演しました。さらに、アニメにおいても重要な役柄を果たし、彼女の名前は多くの作品と結びついています。

結論

二階堂有希子は、その長いキャリアと多才さによって、俳優および声優として日本のエンターテインメント界において重要な存在となりました。彼女の演技や声は、今後も多くの人々に記憶され、愛され続けることでしょう。

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