于大宝

于大宝（ユ・ターパオ）

于大宝（ユ・ターパオ、簡体字: 于大宝、拼音: Yú Dàbǎo、1988年4月18日 - ）は、中華人民共和国青島市出身の元サッカー選手、サッカー指導者。現役時代のポジションはフォワード、ディフェンダー。

クラブ経歴

プロ入りと海外挑戦

2004年に青島海利豊でトップチームに昇格し、プロキャリアをスタートさせました。2006年からはポルトガルの名門SLベンフィカの下部組織に加入。2007年にはトップチームへ昇格を果たしましたが、出場機会には恵まれず、カップ戦に3試合出場するにとどまりました。

出場機会を求めて、2008年にはCDアヴェス、2009年にはCDオリヴァイス・エ・モスカヴィーデ、CDマフラと、ポルトガル国内のクラブへレンタル移籍を繰り返しました。その後、アメリカMLSへの移籍も噂されましたが、2010年に天津泰達へ完全移籍し、中国へ帰国しました。

天津泰達、大連阿爾濱時代

天津泰達では、2011年のカップ戦優勝に貢献。決勝戦で得点を挙げ、MOM（マン・オブ・ザ・マッチ）に選ばれる活躍を見せました。2012年には広州恒大への移籍が一時発表されましたが、その後取り消しとなり、新たに中国サッカー・スーパーリーグに昇格した大連阿爾濱へ移籍しました。大連では外国人FWとのポジション争いに苦戦し、攻撃的MFやボランチとしてプレーすることもありました。

北京国安での活躍と引退

2014年12月19日、大連阿爾濱の降格を受け、北京国安へ移籍。恵まれたフィジカルを生かし、2018年からはロジャー・シュミット監督の下でセンターバック（CB）に定着しました。キャプテンも務め、同年の中国FAカップ優勝に大きく貢献しました。

2024年12月31日、北京国安との契約満了に伴い現役を引退。2025年からは北京国安の青少年訓練学院（ユース・トレーニング・アカデミー）のコーチに就任することが発表されました。

代表経歴

U-17代表での活躍

2004年のU-17アジアユース選手権で優勝。2005年にはペルーで開催されたU-17ワールドユース選手権でベスト8に進出しました。この活躍が認められ、ベンフィカへの加入につながりました。

中国代表デビューと重要な得点

2010年12月18日のエストニア代表との親善試合で中国代表デビューを果たしました。2012年2月22日には、W杯予選のヨルダン戦で代表初得点を記録しました。

2013年3月22日には、アジアカップ予選のイラク戦でロスタイムに決勝点を挙げました。2017年3月23日には、2018年ロシアワールドカップアジア最終予選の韓国戦で、王永珀のコーナーキックに頭で合わせ、再び決勝点を挙げる活躍を見せました。2019年のAFCアジアカップでは、途中出場から2得点を記録。フィリピン戦では途中出場後、ファーストタッチで得点を挙げるなど、勝負強さを見せました。

プレースタイル

恵まれた体格を生かしたプレーが特徴で、フォワード、ディフェンダーとしてチームに貢献しました。代表では重要な試合で得点を挙げる勝負強さも持ち合わせていました。

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