鈴村健一が
2012年8月22日にリリースしたコンセプトミニ
アルバム『互』(ご)は、彼の歌手活動5周年を記念する作品です。前作『
CHRONICLE to the future』から約1年5ヶ月ぶりのリリースとなりました。
この
アルバムは、5つの異なるキャラクターの視点から描かれた5つの楽曲で構成されており、それぞれが独立した物語を紡ぎ出しています。タイトルである「互」は、「5周年」という節目からインスピレーションを得ており、鈴村自身が
シャワー中にアイデアを思いついたそうです。
収録曲は以下の通りです。
1.
ポジティヴマンタロウ [4:36]
作詞:鈴村健一、作曲・編曲:渡辺拓也
アルバムの中で最初に制作された楽曲。「ポジティヴマン」というタイトルに、鈴村の発想で「タロウ」が追加されました。エネルギッシュで前向きなメッセージが込められています。
2. CHAPPY [4:57]
作詞:
鈴村健一、作曲・編曲:野井洋児
犬の視点から描かれたユニークな楽曲。鈴村が飼っているメス犬「アイビー」に自身の願望を重ねて表現しています。タイトルの「CHAPPY」は、鈴村が犬を見ると「チャッピーと呼んでしまう癖から名付けられました。犬への愛情と、そこから生まれる人間への温かい感情が伝わってきます。
3.
ロスト [5:11]
作詞:鈴村健一、作曲・編曲:lotta
4. Destination [4:36]
作詞:
鈴村健一、作曲:
渡辺拓也、編曲:
渡辺拓也、ストリングスアレンジ:
菊谷知樹
完璧主義者をイメージした楽曲。目標に向かってひたむきに進む姿を描きながらも、その裏にある苦悩や葛藤を表現しています。ストリングスアレンジが、楽曲に深みと奥行きを与えています。
5.
Analog Fighter [5:10]
作詞:鈴村健一、作曲:lotta、編曲:lotta、ストリングスアレンジ:菊谷知樹
年を重ねることへの疑問をテーマにした楽曲。過ぎ去った時間への郷愁や、未来への不安など、誰もが抱える普遍的な感情に寄り添います。アナログな生き方とデジタルな現代社会との対比も示唆されています。
DVD
互(Music Clip)
『互』は、
鈴村健一の多才な音楽性と、彼自身の内面を深く掘り下げた作品と言えるでしょう。5つの異なる視点から描かれた楽曲を通して、聴き手は様々な感情や考えに触れ、共感や新たな発見を得ることができます。5周年という節目にふさわしい、記念碑的な
アルバムです。