五の池小屋

五の池小屋

五の池小屋は、岐阜県下呂市、御嶽山の飛騨頂上直下南に位置する山小屋です。正式名称は「御嶽五の池小屋」。飛騨側からの登山道である小坂口の9合目、摩利支天山と継子岳の鞍部に位置し、小屋のすぐ南側には五ノ池が広がります。御嶽山の山頂（剣ヶ峰）からは北へ約1.8km、標高約2,800mの場所にあります。

概要

小屋の周辺は森林限界のハイマツ帯となっており、夏には美しい高山植物の花畑が広がります。登山者にとって絶景のロケーションであり、休憩地点として親しまれています。

歴史

明治時代: 御嶽信仰の人々によって建てられ、古くから多くの登山者に利用されてきました。
戦後: 水口善松氏が小屋を譲り受け、約50年に渡り管理。登山道の整備や高山植物の保護に尽力し、登山者から厚い信頼を得ていました。
1997年（平成9年）: 水口氏の高齢と病気により、小屋は小坂町（現下呂市）へ寄贈されました。
2000年（平成12年）: 老朽化が進んでいた旧小屋の屋根が台風で損壊したため、小坂町が建て替えを実施。木造平屋建て、100m²の小屋として再建されました。市川典司氏が小屋番として経営・管理を担当。
2004年（平成16年）: 小坂町が周辺町村と合併し下呂市となったことに伴い、管理者が下呂市へ移行しました。
2006年（平成18年）: 指定管理者制度が導入されました。
2010年（平成22年）:
NHK名古屋のテレビ番組「ウイークエンド中部」で、小屋からの生中継が行われ、増築の様子が紹介されました。
東隣に2階建て30m²の新館が増築され、収容人数が従来の2倍の100人となりました。同時に、飛騨頂上の神社の祠も新築されました。
2012年（平成24年）: カフェ「ぱんだ屋」がオープンしました。
2014年（平成26年）: 御嶽山噴火の際、緊急避難小屋として機能。付近の登山客を屋内へ避難させました。翌日には管理人を含む26人全員が無事に下山。噴火後、入山禁止となり小屋は営業を休止しました。
2015年（平成27年）: 噴火警戒レベルの引き下げに伴い、下呂市が登山口から小屋までの入山規制を解除。小屋の営業が再開されました。

所在地

岐阜県下呂市小坂町落合2376－3

小屋のデータ（2011年2月現在）

定員: 収容人数100名
営業期間: 6月1日～10月第2週頃
水場: なし（飲料水は、雪解け水を利用。その後は四ノ池の湧き水をポンプで汲み上げています。五ノ池の水は飲料には適しません）
キャンプ指定地: なし

テレビ番組

日経スペシャル カンブリア宮殿 絶景&美味「来たれ！夏山スペシャル」 〜続々！ヤマに新たな客を呼び込む男たち〜（2019年7月18日、テレビ東京）

脚注

五の池小屋 公式サイト
* 五の池小屋 (gonoike) - Facebook

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