五ヶ瀬町立三ヶ所中学校

五ヶ瀬町立三ヶ所中学校について

五ヶ瀬町立三ヶ所中学校は、宮崎県西臼杵郡に所在した公立の中学校で、「三中」として広く親しまれていました。1947年に設立されたこの学校は、2016年3月31日に閉校となり、69年間にわたる教育の歴史を幕を下ろしました。その後、五ヶ瀬町立鞍岡中学校と統合され、新たに「五ヶ瀬町立五ヶ瀬中学校」が設立されることになりました。興味深いことに、三ヶ所中学校の校地や校舎は新設の五ヶ瀬中学校に受け継がれています。

学校の歴史

三ヶ所中学校は、1947年5月8日に新制中学校としての歩みをスタートさせました。この時期は、学制改革が行われたことにより、国民学校高等科が青年学校普通科と統合されました。初代校長は甲斐忠四郎で、最初は旧三ヶ所小学校の校舎を利用して4学級編成で開校しました。当初の生徒数は278名で、その後の校舎に関する増築や改修が続けられました。

1956年には五ヶ瀬町が発足したのを契機に校名が変更され、以降は「五ヶ瀬町立三ヶ所中学校」として広く知られることになります。1990年には、五ヶ瀬ハイランドスキー場のオープンを受けてスキー教室を開始し、地域への愛着を深める活動も行われました。

校章と校歌

校章は中央に「中」の文字が配されており、シンプルでありながらも、学校の誇りとアイデンティティを象徴しています。また、校歌は岩本久枝が作詞、白井光男が作曲したもので、歌詞には校名が登場しないものの、三ヶ所中学校の精神を表現しています。この校歌も新設された五ヶ瀬中学校の校歌として引き継がれることになりました。

生徒数と職員数

2015年の閉校年度には、在籍していた生徒数は83名、教職員数は15名でした。地域の小学校から送られてきた生徒たちが、この学校でそれぞれの学びを深めていました。通学区域は、五ヶ瀬町立三ヶ所小学校、坂本小学校、上組小学校が含まれており、遠隔地に住む生徒のためには若葉寮という寄宿舎が存在していましたが、これは2007年に閉寮されました。

行事と部活動

学校内では様々な行事も行われており、特に毎年5月から6月にかけて行われる茶摘み体験学習や8月の職場体験学習は、生徒たちにとって貴重な経験となっていました。また、部活動では野球やバレーボール、剣道など、多彩な活動が行われ、多くの生徒が積極的に参加していました。

交通アクセスと周辺環境

三ヶ所中学校の最寄りの交通機関は、宮崎交通バスの「五ヶ瀬町立病院」停留所から徒歩約12分の距離にありました。また、近隣には五ヶ瀬町立三ヶ所小学校、町役場、町民センターや郵便局などがあり、地域の中心的な役割を果たしていました。

最後に

69年という長い歴史を誇る五ヶ瀬町立三ヶ所中学校は、多くの生徒に学びの場を提供し、地域社会に貢献してきました。その精神は、現在の五ヶ瀬中学校にも受け継がれ、未来の教育へとつながっています。

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