五井昌久

五井 昌久の生涯と思想

五井 昌久（ごい まさひさ、1916年11月22日 - 1980年8月17日）は、日本の著名な宗教家であり、宗教法人白光真宏会の創設者として知られています。彼の生涯は、世界平和への祈りを基盤とした思想の探求に捧げられました。

学びの場と経歴

五井は東京の浅草で8人兄弟の4男として生まれ、幼少期には関東大震災の影響を受け、新潟での寺での経験を通じて宗教に対する興味を抱くようになりました。13歳の時に織物店の店員として働き始めた後、個人で商店を開業しつつ音楽と詩作に打ち込みます。1940年には日立製作所に入社し、文化活動を通じて青少年たちの心を癒す努力をしました。

宗教活動の始まり

大戦後、五井は日本と人類のために自らの命を捧げる決意を固め、岡田茂吉の教えに触れ、病人の治療を開始します。その後、生長の家の谷口雅春に感銘を受け弟子になりますが、しばらくして彼の教えからは独立した道を歩むことになります。彼は1949年に悟りを体得したとされる厳しい修行を重ねました。

白光真宏会の設立

1955年には、千葉県市川市に「五井先生鑽仰会」を設立し、後に「白光真宏会」と改称しました。この団体は、病気治療や人生指導を主軸としつつ、最終的には心の平和を追求し、それを元にした大調和世界の実現を目指しました。

根本思想と守護霊

五井の宗教的信念は、人間が神の分霊であるという考えを核に据えています。守護霊や守護神を通じて、常に守られている存在であると捉え、どんな苦悩も必ず消え去ると信じ、愛と赦しの心を持つように人々に奨励しました。彼は特に守護霊と守護神の存在を重要視し、それに感謝しながら生きることを説いています。

世界平和の祈り

五井は「世界人類が平和でありますように」といった言葉を基本とした祈りを提唱し、この祈りは現在でも多くの人々に受け継がれています。このメッセージは、個人の救済から世界平和の樹立へとつながる理想として広がり、様々な団体が活動を行っています。

著作と人脈

五井は、多くの著書を残し、『神と人間』や『天と地をつなぐ者』などの作品で自身の信念を詳しく解説しています。彼は合気道の開祖植芝盛平や東洋学者安岡正篤といった著名人とも親交があり、精神的な交流を重ねていました。彼の教えは、後の世代に強い影響を与えており、女婿の西園寺昌美が白光真宏会の後継者となりました。

現代における平和活動

五井の理念は、現在も継承され、白光真宏会や「May Peace Prevail On Earth International」、五井平和財団などで広がり続けています。平和を象徴する「ピースポール」は、国際的な場でも建立され、さまざまな文化の尊重を求める活動の一部となっています。五井昌久の思想は、今もなお多くの人々の心に響いています。

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