五位堂検修車庫

五位堂検修車庫：近鉄車両 রক্ষণাবেক্ষণ の要

五位堂検修車庫は、奈良県香芝市に位置する近畿日本[[鉄道]]（近鉄）の車両工場です。近鉄大阪線五位堂駅の北西、真美ヶ丘ニュータウンに隣接し、広大な敷地を有しています。

概要

1982年に開設された五位堂検修車庫は、それまで旧高安・玉川・古市の3工場に分散していた車両の全般検査・重要部検査機能を統合する形で誕生しました。この統合により、高安工場は新車搬入と車体更新工事を専門とする高安検修センターへと転換し、玉川工場と古市工場は閉鎖されました。

開設当初は1日あたり4両の入場と5日間の検査サイクルでしたが、検査周期の長期化に伴い、現在は1日1.3 - 1.4両の入場、検査日数は7日となっています。年間検査両数は開設時の約950両から約370両へと減少しましたが、これは検査技術の進歩と省力化によるものです。

施設内には、コンピュータ制御による出場検査システムや、環境に配慮した排水処理施設など、最新技術が導入されています。また、工場に隣接して高安検車区五位堂車庫が設けられており、大阪線車両の夜間留置や一時的な留置に利用されています。

検査対象

五位堂検修車庫では、近鉄の特急用車両全般に加え、奈良線・京都線、大阪線、名古屋線、けいはんな線、南大阪線の一部の車両の全般検査・重要部検査を実施しています。近鉄が保有する約1,969両のうち、約1,922両（98%）が検査対象となっています。

南大阪線の車両は狭軌のため、橿原神宮前駅構内の台車振替場で標準軌の仮台車に履き替え、電動貨車に牽引されて入場します。けいはんな線車両も同様に、第三軌条用の集電装置を取り外した後、電動貨車で牽引されます。

更新改造

五位堂検修車庫では、検査対象車両の更新改造も行っています。2006年からは、塩浜検修車庫での検査対象車両についても、当車庫と高安検修センターで更新改造が実施されるようになりました。

一般公開

五位堂検修車庫は通常非公開ですが、「きんてつ鉄道まつり」の開催時には一般公開され、普段見ることのできない車両工場内部を見学することができます。

その他の情報

敷地面積：68,835m2
ISO 14001認証取得
構内入換車として元1600系1653が使用
正門付近にデボ1形が保存

五位堂検修車庫は、近鉄の安全・安定輸送を支える重要な施設です。最新技術の導入や省力化への取り組みを通じて、効率的かつ高品質な車両検査を実現しています。

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