五台山 (高知市)

五台山

五台山は、高知市街の東に位置する標高146mの山で、市民に親しまれている風致公園です。山頂は緩やかな双耳峰を形成しており、東峰にはアンテナ塔、西峰には三角点が設置されています。

歴史と由来

その名の由来は、中国の五台山に地形が似ていることから、行基によって名付けられたと伝えられています。

五台山公園

五台山一帯は、五台山公園として整備され、総面積19.5haの広大な敷地を有しています。園内は、車道が整備されており、一ノ台、二ノ台、三ノ台、四ノ台、五ノ台に分かれています。

一ノ台: 兼山神社があり、野中兼山を祀っています。また、駐車場も整備されています。
二ノ台: 伊達兵部宗勝の墓があり、高知市指定史跡となっています。二ノ台広場も併設されています。
三ノ台: 駐車場があります。
四ノ台: 広場があります。
五ノ台: 展望施設があり、高知市街を一望できます。

2022年9月には、新たな展望テラスが設置され、より快適に景色を楽しめるようになりました。旧展望台は老朽化のため閉鎖されましたが、2026年度末には新たな展望台施設の完成が予定されています。

周辺施設

五台山の山麓には、夢窓疎石開基の吸江寺、四国八十八箇所霊場第31番札所の竹林寺、高知県護国神社、高知県立牧野植物園など、歴史的、文化的な施設が点在しています。

五台山ロープモノレール

かつては、山麓と展望台を結ぶ五台山ロープモノレールが運行していました。これは、東京索道が開発した世界初の自走式空中輸送機関で、ディーゼルエンジンを搭載した搬器がロープ上を自走する独特の構造でした。

1969年に開業し、最盛期には年間10万人以上が利用しましたが、1978年に休止、1981年に廃止されました。

ロープモノレールの歴史

1957年: 東京索道がロープモノレールを考案、試作開始
1966年6月8日: 免許取得
1968年5月: 着工
1969年2月11日: 開業
1973年: 利用者11万7千人を超える
1978年9月: 休止
1981年春: 廃止

放送送信所

五台山には、かつてアナログテレビ放送、FMラジオ放送の親局・中継局が設置されていました。現在では、NHK高知放送局、高知シティエフエムラジオ放送のFMラジオ放送親局、および地上デジタル放送の中継局が設置されています。

交通アクセス

高知駅からMY遊バス桂浜行きで21分、「五台山展望台」下車、徒歩すぐ。
はりまや橋から、とさでん交通バス前浜・パークタウン線前浜車庫行きで11分、「五台山農協前」下車、徒歩25分(階段あり)。

関連項目

五台山 (小惑星)
日本の観光地一覧
美しい日本の歩きたくなるみち500選

外部リンク

高知市役所の五台山の紹介ページへのリンク'>五台山 - 高知市役所
* 山ロープモノレールの紹介ページへのリンク'>五台山ロープモノレール - 失われたロープウェイ

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