五島源

五島源（ごとう げん）は、2003年3月28日に生まれた日本のラグビーユニオン選手です。現在、国内最高峰リーグであるジャパンラグビーリーグワンに加盟する静岡ブルーレヴズの一員として、プロフェッショナルなキャリアを歩んでいます。

ラグビーとの出会いは早く、山口県周南市にある周南ラグビースクールで、わずか3歳という幼い頃から楕円球に触れ、競技の基礎を築き始めました。幼少期から培われた経験は、その後の彼のプレースタイルの土台となっています。

中学校は山口大学教育学部附属光中学校に進学しましたが、ラグビーへの情熱をさらに追求するため、高校はラグビー強豪校として知られる広島県尾道市の尾道高等学校へ進学することを決意しました。尾道高校では、チームの中心選手として活躍。特に高校2年生と3年生の時には、高校ラガーマンにとっての夢舞台である全国高等学校ラグビーフットボール大会、通称「花園」に連続して出場を果たしました。高校時代は主にフルバックやウィングといったバックスのポジションでプレーし、そのスピードとアジリティ、そして的確な状況判断能力を活かしたプレーでチームの勝利に貢献しました。

高校卒業後、関東大学ラグビー界の強豪である帝京大学へ進学しました。帝京大学ラグビー部での4年間は、高いレベルの競争の中で自己を磨き上げる日々でした。大学1年次には、関東大学対抗戦においてリザーブのセンターとして公式戦デビューを果たし、大学レベルでの自身のポテンシャルを示しました。特に、大学ラグビーシーズン最大のクライマックスである全国大学ラグビーフットボール選手権大会では、2025年1月に行われた第61回大会に出場。準決勝および決勝といった重要な試合にリザーブのセンターとして名を連ね、チームの史上4連覇という偉業達成に貢献しました。帝京大学での経験は、技術面はもちろん、精神面においても五島を大きく成長させました。

大学在学中の2025年1月21日には、ジャパンラグビーリーグワンに所属する静岡ブルーレヴズへのアーリーエントリーによる加入が正式に発表されました。これは、大学での活躍がプロクラブからも高く評価された証であり、早期にトップリーグでのプレー機会を得ることを意味します。同年3月に帝京大学を卒業した五島源は、静岡ブルーレヴズの一員としてプロとしてのキャリアを本格的にスタートさせました。

高校時代に培ったバックスの複数ポジションをこなせるユーティリティ性と、大学でのセンターとしての経験、そして全国大会での大舞台を経験した彼の若い力は、静岡ブルーレヴズにおいて将来的に重要な役割を担うことが期待されています。今後のジャパンラグビーリーグワンでの活躍が注目される選手の一人です。

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