井ノ頭通り

井ノ頭通りは、東京都渋谷区の渋谷駅前から武蔵野市関前の境浄水場付近に至る、全長約10kmの道路の通称です。正式には東京都道の一部であり、複数の路線によって構成されています。その起源は、境浄水場から和田堀給水所への水道管敷設のための施設用地を転用した水道道路に遡ります。このため、道路の多くが直線的な形状をしています。

その後、近衛文麿元首相によって「井の頭街道」と命名され、さらに東京都によって現在の「井ノ頭通り」という通称が制定されました。

井ノ頭通りの区間

井ノ頭通りは、以下の3つの路線によって構成されています。

1. 渋谷区道：渋谷駅前付近から代々木公園交番前交差点まで。東京都市計画道路幹線街路放射街路第23号線の一部です。この区間は、ハンズ渋谷店前を通ることから「ハンズ通り」とも呼ばれています。
2. 東京都道413号赤坂杉並線：代々木公園交番前交差点から杉並区環八井の頭交差点まで。東京都道14号新宿国立線と一部重複しており、東京都市計画道路幹線街路補助線街路第53号線の一部です。
3. 東京都道7号杉並あきる野線：杉並区環八井の頭交差点から武蔵野市関前五丁目交差点まで。

渋谷駅前付近からNHKセンター下交差点までは一方通行で、宇田川の流れに沿って代々木公園交番前交差点に至ります。そこから左折して2番目の路線に入り、終点まで続いています。

東京都道431号角筈和泉町線との交点から吉祥寺駅付近までは、片側2車線（合計4車線）となっています。吉祥寺駅南口では吉祥寺通りと接続します。

吉祥寺駅付近は、東西両方向ともに片側1車線ですが、西行きのみ2車線になっている区間があります。2020年までは吉祥寺駅より東側は両方向とも片側2車線でしたが、自転車通行を誘導する道路標示の追加に伴い、吉祥寺南病院付近より西側が片側1車線に変更されました。片側1車線のうち、バス停として利用されている区間が多く、路線バスの発着も頻繁であるため、実質的には片側1車線の両側2車線として機能しています。信号のある横断歩道が多いことや、違法駐停車が多いことから、日常的に渋滞が発生しています。

井ノ頭通りの起点と終点

井ノ頭通りの起点は渋谷駅前、終点は武蔵野市関前五丁目です。ほぼ京王井の頭線と並行するように走っており、両路線の利用者は多いです。

起点：東京都渋谷区宇田川町（渋谷駅前付近）
終点：東京都武蔵野市関前5丁目（境浄水場付近）

井ノ頭通りは、渋谷と吉祥寺という人気の高いエリアを結ぶ重要な幹線道路であり、多くの人に利用されています。

関連情報

東京都道413号赤坂杉並線
東京都道7号杉並あきる野線
東京都内の通り
渋谷
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