井上茂

井上 茂について

井上 茂（いのうえ しげる、1944年2月2日生まれ）は、日本の俳優、演出家、そして殺陣師です。大阪府出身で、表現集団・茂組の代表を務めており、かつてはピラニア軍団のメンバーでもありました。彼の演技は、時代劇から現代劇、さらには舞台演出に至るまで多岐にわたり、特にテレビドラマでの活躍が顕著です。なお、彼の兄であるゆうき哲也もタレントとして知られています。

経歴

井上は興國商業高校を卒業した後、1963年に原健策のもとに弟子入りしました。その翌年には東映京都テレビプロダクションに入社し、そこで10年間活動を続けました。その後、彼は東京に進出し、田村企画に所属しました。川谷拓三に影響を受けて、ピラニア軍団にも参加。しばらくの後、再び京都に戻り、2004年には自身の表現集団・茂組を結成しました。

主な出演作

テレビドラマ

井上茂は数多くのテレビドラマに出演しています。彼の代表作の一つである「仮面の忍者 赤影」では、1967年の第23話「地獄の魔老女」と第39話「六大怪獣大逆襲」でそれぞれ老爺と根来忍者を演じました。また、「銭形平次」では、1970年の第229話「負けるな母ちゃん」、1977年の第562話「風車の唄」など、多彩な役柄を演じることで知られています。

さらに「水戸黄門」や「必殺シリーズ」など、時代劇の名作に次々と出演し、印象的なキャラクターを生き生きと演じてきました。特に、「水戸黄門」のシリーズでは、数多くのエピソードに登場し、そのキャラクターは視聴者に強く印象づけられました。

映画

映画界でも、井上は様々な作品に出演しています。1976年の「やくざの墓場 くちなしの花」では、岡本役を演じて渡瀬恒彦との共演が実現しました。彼の映画デビューはピラニア軍団の作品であり、1977年の「ダボシャツの天」と「らしゃめん」で若手としての存在感を示しました。

舞台

井上は、俳優活動に加えて演出にも力を入れており、表現集団・茂組の代表として舞台作品を手掛けることも多いです。彼の演出は、俳優との強力な信頼関係に基づいており、観客に強いメッセージを届けます。

まとめ

井上茂は、日本のエンターテインメント界で多大な影響を与えた人物です。彼の豊かな表現力と広範な技能は、俳優業だけでなく演出の世界でも高く評価されています。台詞と行動に込められた情熱は、舞台やスクリーンを通じて多くの人々に感動を与え続けています。今後も彼の活動に注目が集まることでしょう。

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