井川伸久

井川伸久（いかわ のぶひさ）は、1961年4月5日生まれ、大阪府東大阪市出身の日本の経営者です。現在は、日本ハム株式会社の代表取締役社長、そしてプロ野球球団である北海道日本ハムファイターズのオーナーという要職を務めています。

井川氏は、鉄工所を営む家庭に生まれ育ちました。大阪府立夕陽丘高等学校を卒業後、関西大学に進学し、政治学科で学びました。就職活動においては、当初は商社を志望していましたが、製造業への関心が高まり、成長著しい食肉業界に将来性を感じて日本ハムへの入社を決意しました。

1985年、関西大学法学部を卒業と同時に日本ハム株式会社に入社。当初は惣菜部門に配属され、そこで、当時まだ利用価値が低いとされていた鶏手羽肉を活用した革新的な商品「チキチキボーン」の開発・販促に携わりました。この商品は、井川氏の尽力により、日本ハムを代表する人気商品へと成長しました。その後、外食事業の役員も経験するなど、幅広い分野でその才能を発揮しました。加工事業本部長時代には、日本ハムの看板商品である「シャウエッセン」の派生商品の開発にも取り組み、商品開発における手腕を高く評価されました。

着実にキャリアを重ね、2015年には執行役員、2018年には常務取締役と、重要な役職を歴任。そして、2021年には副社長に就任し、経営の中枢を担う存在となりました。2023年4月、井川伸久氏は日本ハム株式会社の社長に就任。長年の経験と実績を活かし、更なる企業成長を目指しています。また、同年3月には、北海道日本ハムファイターズのオーナーにも就任し、球団の経営にも携わることとなりました。

2023年11月23日には、テレビ東京の人気番組「日経スペシャル カンブリア宮殿」に出演。「シャウエッセンを超えろ！ 巨大食肉メーカーの大改革」というテーマで、日本ハム社長として、企業改革への熱い想いを語りました。

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