井戸木鴻樹

井戸木 鴻樹 (いどき こうき)

井戸木雄樹（いどきこうき）は、1961年11月2日生まれの日本のプロゴルファーであり、小野東洋ゴルフ倶楽部に所属しています。彼のゴルフキャリアは、幼少期からの努力と情熱によって築かれてきました。

略歴

井戸木は大阪府茨木市に生まれ、茨木市立豊川中学校在学中に全日本ジュニア中学の部で優勝するなど、その才能を早くから示しました。中学校卒業後、彼はプロゴルファーを目指し、箕面ゴルフ倶楽部で前田利光という著名なプロゴルファーから指導を受けます。その後、4度目のプロテストで合格を果たし、1982年にプロ入りしました。

1983年のミズノプロ新人戦でプロデビューを果たした井戸木は、1990年に行われた関西プロゴルフ選手権で初優勝を飾ります。これは、彼にとって特別な意味を持つ瞬間でした。その後、1993年にもNST新潟オープンゴルフトーナメントで2勝目を挙げるなど、彼のプロとしてのキャリアは着実に進展していきました。

1990年から2012年までの間に、レギュラーツアーで15回の賞金シードを獲得し、安定した成績を残していることも特筆すべき点です。井戸木は2011年に50歳を迎えたのを機に、日本シニアプロゴルフツアーに転向し、2012年の富士フイルムシニアチャンピオンシップでシニア初優勝を達成しました。これにより、シニアプロゴルフツアーの賞金ランキングで2位に輝くことになります。

2013年には全米プロシニアゴルフ選手権に出場し、初の海外試合に挑みます。この大会では、最後のラウンドでノーボギー・65のスコアを叩き出し、11アンダーで逆転優勝を果たしました。これは、日本男子選手としてのPGAツアー公式戦（メジャー大会）での初優勝として特筆されています。

近年の活躍

2014年以降は優勝から遠ざかる時期が続きましたが、2021年にホストプロとして臨んだ「ISPS HANDA 楽しく面白いシニアトーナメント」で再び注目を集めます。この大会では、最終日に9アンダーの63を記録し、通算10アンダーで9年ぶりとなる日本シニアツアー通算2勝目を挙げました。同年のコマツオープンでは、最終日に連続バーディを決めて勝利し、通算17アンダーでシニアツアー2勝目を達成しました。

人物・エピソード

若い頃の井戸木は酒好きとして知られ、かつて関西プロゴルフ界の重鎮である杉原輝雄から「酒の量を減らせ」と注意されたこともあります。また、彼は昆虫、特にクワガタのブリーダーとしても知られ、自宅には約100匹のクワガタが生息していました。試合中には、トーナメントコースでの昆虫採集を楽しむこともあったと言います。

メディアと影響

井戸木は、サンテレビでの「原田伸郎のめざせパーゴルフ」や、NHK Eテレの趣味どきっ!でゴルフ講師としても活動しており、広くその名が知られています。彼の存在は今なお多くのゴルファーに影響を与え続けています。

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