井本直歩子

井本直歩子のプロフィールに関する詳細

井本直歩子（いもと なおこ）は1976年5月20日生まれで、東京都出身の元競泳選手です。彼女は1996年のアトランタオリンピックに日本代表として出場し、競泳界での名を刻みました。また、慶應義塾大学を卒業した後、国際的な活動にも関わっています。現在は国連児童基金の教育専門官として活躍し、自身の経験を生かして国際協力の分野でも貢献しています。さらに、日本バドミントン協会の理事を務めるなど、多方面での活動を行っています。

経歴詳細

井本は建築家の父とデザイナーの母の元で育ち、両親の影響を受けている5人家族の中で姉と弟もいます。幼少の頃から水泳に興味を持ち、3歳から競技を始めました。小学6年生の時には50m自由形で日本学童新記録を樹立するなど、その才能を早くから示しました。

中学校では、大阪のイトマンに所属し、1990年の北京アジア大会に最年少で出場して銅メダルを獲得します。続いて、近畿大学附属高等学校では1994年の広島アジア大会で50m自由形で優勝し、インターハイでも100m自由形で3連覇を達成。高校卒業後、彼女は通常であれば近畿大学に進学するところを、国際試合を通じて国際的な仕事を志し、慶應義塾大学総合政策学部に進学しました。

競技生活の中で、1995年にはパンパシフィック水泳選手権で4x100mリレーの日本記録を樹立。しかし、1996年のアトランタオリンピックでは200m自由形と4x100mリレーでは予選で落ちてしまいますが、4x200mリレーではチームで4位入賞の成績を残しました。このオリンピック出場を果たした後、彼女は慶應大学を一時休学し、水泳の奨学金を得る形でアメリカのサザンメソジスト大学に留学し、国際関係論を学びました。

2000年、シドニーオリンピックの代表選考会で結果を残せず、競泳の道を引退します。その後、大学に復学して2001年に卒業し、スポーツライターとしての活動を始めて水泳やサッカー、陸上競技など多岐にわたる執筆活動を続けました。特に、元スピードスケート選手の橋本聖子参議院議員の秘書を務めたのち、2003年にはマンチェスター大学大学院にて修士号を取得。ここでの学問を活かし、国際協力機構のインターンとしてガーナでのプロジェクトに携わりました。

2007年からは国連児童基金（ユニセフ）の職員となり、スリランカやハイチなど、世界各国の教育支援に携わる役割を担っています。また、2016年からはギリシャのアテネでの勤務を通じて、難民や移民に対する支援活動にも徐々に力を入れています。

井本は非常に多才な人材であり、2009年には「世界が尊敬する日本人100人」に選ばれ、2020年には「HEROs AWARD 2019」を受賞するなど、国際的な業界からも高く評価されています。また、2020年の東京オリンピックにおいては、聖火リレーの引き渡し式で代表として聖火を受け取るという重要な役割も果たしました。

彼女は、今後も国際的な視野を持ちながら、日本のスポーツ界、特にバドミントンの振興にも力を入れ続け、社会に良い影響を与える活動を展開していくことでしょう。

もう一度検索