交換ウソ日記

交換ウソ日記

『交換ウソ日記』は、櫻いいよによる小説作品。元々は小説投稿サイト「野いちご」にてケータイ小説として発表され、後にケータイ小説文庫から書籍化されました。その後、大幅な加筆修正を経てスターツ出版文庫からも新装版が刊行されています。

2020年にはTikTokで話題となり、シリーズ化されるほどの人気を獲得。2021年には野いちごジュニア文庫版も登場し、シリーズ累計発行部数は65万部を突破しました。2023年7月には実写映画も公開されています。

あらすじ

物語は、高校2年生の黒田希美が、移動教室で机の中にあった手紙を見つけるところから始まります。その手紙は「好きだ　瀬戸山」とだけ書かれたもので、学校で一番人気の男子・瀬戸山潤からのものと思われます。しかし、それは親友の松本江里乃宛ての手紙だったのです。

勘違いから始まった手紙のやり取りは、交換日記へと発展していきます。希美は瀬戸山に惹かれながらも、真実を打ち明けられないまま、江里乃のふりをして日記を続けます。二人の気持ちはすれ違い、物語は切なくも甘い青春ラブストーリーとして展開していきます。

登場人物

黒田希美（くろだ のぞみ）
主人公。高校2年生の女子。目立つタイプではなく、自分に自信がない。放送委員を務めており、意外なことにヘヴィロックやデスメタルが好き。
瀬戸山潤（せとやま じゅん）
希美の同級生。学校で一番人気の男子。スポーツ万能で、誰に対しても率直な物言いをする。
松本江里乃（まつもと えりの）
希美の親友。生徒会の副会長を務める。誰に対してもはっきりとした物言いをする、頼りになる存在。
矢野
希美の先輩で元彼氏。美化委員で一緒だった希美に告白し交際を始めるも、3ヶ月で別れを告げる。
優子
希美のクラスメイトで友人。少し感情的な面があるが、希美のことを気にかけている。
米田
優子の友人であり、後に彼氏となる。潤と同じ理系。
瀬戸山美久（せとやま みく）
潤の妹。小学4年生。車椅子の祖母と潤の3人暮らし。テスト勉強のために潤の家を訪れた希美を潤の彼女と思い込み笑顔で話しかける。

書誌情報

櫻いいよ（著）・嘉村朗（イラスト）『交換ウソ日記』 スターツ出版〈ケータイ小説文庫〉、2014年8月25日発売、ISBN 978-4-88381-878-5
櫻いいよ（著）・とろっち（イラスト）、スターツ出版〈スターツ出版文庫〉
『交換ウソ日記』 2017年8月28日発売、ISBN 978-4-8137-0311-2
『交換ウソ日記2 〜Erino's Note〜』 2020年12月28日発売、ISBN 978-4-8137-1023-3
『交換ウソ日記3 〜ふたりのノート〜』 2021年10月28日発売、ISBN 978-4-8137-1168-1
『交換ウソ日記アンソロジー 〜それぞれの1ページ〜』 2023年6月28日発売、ISBN 978-4-8137-1449-1
櫻いいよ（著）・池田春香（イラスト）、スターツ出版〈野いちごジュニア文庫〉
『交換ウソ日記1 しわくちゃのラブレター』 2021年7月20日発売、ISBN 978-4-8137-8018-2
『交換ウソ日記2 まっさらのノート』 2021年11月20日発売、ISBN 978-4-8137-8027-4
『交換ウソ日記 ヒミツの告白練習ノート』 2023年6月20日発売、ISBN 978-4-8137-8101-1

漫画

よしまるによってコミカライズもされており、双葉社の電子書籍レーベル「KoiYui」にて配信されました。

櫻いいよ（著）・よしまる（作画）、双葉社〈ジュールコミックス〉
『交換ウソ日記(上)』2020年12月17日発売、ISBN 978-4-575-33834-8
『交換ウソ日記(下)』2021年4月15日発売、ISBN 978-4-575-33851-5

映画

2023年7月7日には実写映画が公開され、高橋文哉が瀬戸山潤役、桜田ひよりが黒田希美役を演じました。監督は竹村謙太郎。

キャスト

瀬戸山潤：高橋文哉
黒田希美：桜田ひより
松本江里乃：茅島みずき
米田晴人：曽田陵介
林優子：齊藤なぎさ
矢野大翔：板垣瑞生

スタッフ

原作：櫻いいよ
監督：竹村謙太郎
脚本：吉川菜美
音楽：遠藤浩二
主題歌：KERENMI&あたらよ「ただ好きと言えたら」

ロケ地

埼玉県比企郡嵐山町、栃木県足利市、茨城県取手市、千葉県市川市、山梨県富士吉田市、東京都渋谷区、東京都国立市、東京都港区など、様々な場所で撮影が行われました。

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