交通バラエティ 日本の歩きかた

『交通バラエティ 日本の歩きかた』は、2003年10月13日から2004年3月8日まで、フジテレビ系列で放送されたバラエティ番組です。毎週月曜のゴールデンタイムに放送され、大塚範一氏と今田耕司氏が軽妙な掛け合いで番組を進行しました。視聴者からの投稿を基にした企画や、実際に取材班が日本各地の交通事情を取材するなど、多角的なアプローチで日本の交通問題や、その魅力に迫った内容が特徴でした。

番組の主な企画内容としては、以下のものがあります。

投稿！困った○○: 視聴者から寄せられた、違法駐車や迷惑駐輪、開かずの踏切など、身近な交通問題を紹介。その原因や解決策について考えました。様々な角度から問題点を浮き彫りにし、改善策を提案するなど、視聴者参加型の企画として人気を博しました。
終電車終着駅最後の乗客: 終電に乗り遅れた人々や、終点駅で下車する最後の乗客に密着。その日1日の出来事や、それぞれの事情を丁寧に取材することで、普段は目に触れない人々の生活の一端を紹介しました。
日本珍交通: 酷道と呼ばれるような、整備が行き届いていない道路や、ユニークな交通手段、珍しい駅などを紹介。日本の交通の多様性と奥深さを紹介する企画は、視聴者の好奇心を刺激し、多くの反響を呼びました。例えば、沖縄の海の上にある歩道橋や、秘境にある駅などが取り上げられ、視聴者に新鮮な驚きを与えました。
渋滞はなぜ起こるのか: 渋滞の原因を徹底的に分析。中央自動車道など、実際に渋滞が起きやすい場所での検証を行い、そのメカニズムを分かりやすく解説しました。渋滞の発生場所や時間帯、原因などを詳細に分析することで、視聴者は渋滞回避のヒントを得ることができました。料金所の渋滞解消策なども紹介されました。
温泉企画: 奥の細道湯けむりラインを利用した温泉旅行企画。浴衣を着て電車に乗り、有名な温泉地を訪れる様子を放送。温泉の雰囲気を伝えつつ、旅の楽しさを視聴者に届ける企画は、ほっと一息つける時間となりました。
雪国での歩き方: 北海道札幌市のすすきの通りを例に、凍結した路面での転倒防止策を紹介。札幌と東京の歩き方の違いなどを比較することで、安全な歩行方法を学ぶことができました。

これらの企画以外にも、様々な交通に関する話題を取り上げ、日本の交通事情を多角的に紹介していました。

番組には、大塚範一氏と今田耕司氏以外にも、多くのスタッフが関わっていました。ナレーションは奥田民義氏と杉本るみ氏が担当し、番組を盛り上げました。また、関西テレビでは放送されていませんでしたが、大阪の交通事情も度々取り上げられ、近畿地方を中心に活動するタレントもゲスト出演していました。中川家、トミーズ雅、ハイヒールモモコなど、人気芸人が番組を彩りました。

『交通バラエティ 日本の歩きかた』は、単なる交通情報を伝える番組ではなく、日本の交通事情と人々の生活を深く結びつけたバラエティ番組として、多くの視聴者から支持を集めました。交通問題への関心を高めると同時に、日本の魅力を再発見させる、そんな番組でした。

もう一度検索