京おどり

京おどり

京おどりとは、毎年4月初旬から下旬にかけて京都市宮川町歌舞練場で開催される、宮川町の芸妓・舞妓による舞踊公演です。都をどりと並び、京都の春を彩る華やかなイベントとして知られています。公演名には旧字体の「を」ではなく、新字体の「おどり」が用いられています。

歴史

京おどりは、1950年（昭和25年）に初めて上演されました。その後、1954年（昭和29年）から1968年（昭和43年）にかけては、阪急電鉄京都線四条河原町（現在の河原町駅）延長工事のため、南座で上演されました。1969年（昭和44年）に歌舞練場が新装されたことを機に、本拠地である歌舞練場に戻り、現在に至ります。

長年にわたり、春の京都を代表するイベントとして親しまれてきましたが、近年は社会情勢の影響を受け、変遷を余儀なくされています。

年表

1950年（昭和25年）：京おどり初演
1954年（昭和29年）～1968年（昭和43年）：阪急京都線延長工事のため南座で上演
1969年（昭和44年）：歌舞練場新装、本拠地での上演再開
2013年（平成25年）：演出家が谷村陽介から北林佐和子に交代
2020年（令和2年）：新型コロナウイルス感染症拡大防止のため秋に延期（後に中止）
2021年（令和3年）：新型コロナウイルス感染症対策として規模を縮小して上演。お茶席を設けず、上演時間も短縮。この年を最後に歌舞練場の改修工事に入る。
2022年（令和4年）：歌舞練場改修工事のため、京都府立文化芸術会館で上演（4月2日～4月13日）
2023年（令和5年）：春秋座（京都市左京区）で上演（4月1日～4月9日）

特徴

京おどりの最大の特徴は、宮川町の芸妓・舞妓が総出演する豪華絢爛な舞台です。毎年変わるテーマに沿って、日本舞踊や京舞の様々な流派の要素を取り入れた演目が披露されます。衣装や舞台装置も凝った作りとなっており、観客を魅了します。

また、通常は舞台鑑賞前にお茶席が設けられ、芸妓さんからお茶とお菓子をいただくことができます。お茶席では、芸妓さんとの会話を楽しむこともでき、京おどりの魅力の一つとなっています。（近年は新型コロナウイルスの影響で開催されない年もあります。）

近年の状況

2020年以降は、新型コロナウイルス感染症の影響により、公演の中止や規模縮小を余儀なくされています。2021年には規模を縮小して上演されましたが、お茶席は中止となりました。2022年、2023年は歌舞練場が改修工事に入ったため、別の会場での上演となりました。

しかし、このような状況下でも、京おどりは伝統を守り、新たな試みにも挑戦しながら、その魅力を発信し続けています。今後の展開にも注目が集まっています。

外部リンク

宮川町お茶屋組合
京おどり前夜祭
子どもたちを京おどりに招く会
京都いいとこ動画

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