京商

京商株式会社 (KYOSHO CORPORATION)

京商株式会社は、日本の模型メーカーで、神奈川県厚木市に本社を置き、世界中で「KYOSHO」のブランド名で展開しています。もともとは1963年に鈴木久によって設立され、ラジオコントロールモデルやミニカー、トイモデルの製造と販売を行う会社として成長を遂げてきました。併せて、関連事業として商社業務も展開し、幅広い業務を手がけています。

創業と歴史

創業当初、京商は在日米軍への慰問品の納入事業からスタートしました。米軍との取引を通じて、遊びやホビーの重要性を認識し、その後、ホビーを楽しむ文化を日本に根付かせることを目指して企業哲学を形成しました。

京商は、1963年から1968年にかけて、東京都千代田区に本社を移転した後、500坪の土地に新しい本社ビルを建設しました。さらに、1968年にはアメリカにKYOSHO USAを設立し、国際的な展開を進めました。1970年にはオリジナルR/Cカーを市場に投入し、その後もR/Cカーの革新を追求し続けてきました。

製品ラインアップ

京商の製品は多岐にわたります。主な製品には、1/8および1/10スケールのエンジンカー、電動RCカー、ミニッツレーサー、電動及びエンジンのボートや飛行機などがあり、すべて高い品質が特徴です。また、ダイキャスト製のミニカーも幅広く製造販売されており、リアルなスケール感で人気を集めています。特に「ミニッツ」は、サイズに対する性能が高く、世界中で支持を受けています。

ラジオコントロールの呼称

ラジオコントロールモデル（R/C）は、商標の普通名称化が進んでいますが、京商では「ラジオコントロール」「R/C」と呼称し、製品名にも反映させています。特に自動車模型は「R/Cカー」とし、様々なモデルを展開しています。

イノベーションとマーケティング

京商は1973年からテレビCMを放映し、ホビーの認知を広めました。当時のCMは多くの人々にホビーの楽しさを伝え、社会全体でホビー産業の発展に寄与しました。1980年代には企業スローガンとして「遊びにマジメ」を採用し、遊びを通じて人生が豊かになるという哲学を広めてきました。

R/Cレース活動

京商は、定期的にR/Cレースイベントを開催しています。KYOSHO CUPやミニッツカップなど、公式レースを通じて製品の性能を競い合い、ユーザーのコミュニティを活性化させています。このような活動は、京商のブランド価値をさらに高める要因となっています。

近年の動向

近年、京商は新たなブランド「京商EGG」を立ち上げ、トイモデルの市場にも進出しました。EGGブランドでは、ユニークなアイデアと高品質な製品をコンセプトにしたモデルを展開し、大人向けのホビー市場のニーズにも応えています。また、R/Cレースだけでなく、ドローンや新しいテクノロジーを活用した製品開発にも力を入れています。

まとめ

京商株式会社は、その50年以上にわたる歴史の中で、常にホビー文化の発展に寄与してきました。ラジオコントロール技術や精密なミニカーの製造において、京商は国内外で高い評価を得ており、今後も新たな挑戦を続けて、日本だけでなく世界中のホビーファンを魅了し続けることでしょう。

もう一度検索