京終駅

京終駅（きょうばてえき）について

京終駅は奈良県奈良市南京終町にある、西日本旅客鉄道の桜井線に属する駅です。その難読な駅名や、奈良時代の平城京の南端に位置することから名付けられています。

歴史

京終駅がある桜井線の歴史は古く、初瀬鉄道が1894年に奈良から桜井間の建設免許を取得しました。1900年代にかけて、鉄道の発展には多くの争いがあり、1897年には奈良鉄道との合併によって事業が進められました。1898年には京終から桜井間が開通し、この時に京終駅も設立されました。

この駅は奈良方に新たな接続が求められ、1899年には奈良駅との連絡輸送が始まり、旅客輸送も同年中に始まっています。その後も1919年には奈良安全索道が開設され、地域の特産物である高野豆腐などを運ぶ重要な役割を果たしましたが、1951年に廃止されました。

駅舎の復元工事

1898年からの古い木造駅舎が残されており、2017年にJR西日本から奈良市へ譲渡されました。その後、奈良市は駅舎の復元工事を進め、2018年に待合室が使用可能となり、2019年に観光案内所が併設されるなどしました。この復元工事は地域の観光振興にもつながっています。

駅の構造とサービス

京終駅には相対式ホームが2面あり、地上に設置されています。東京方面行きの下りホームと奈良方面行きの上りホームは地下道でつながっています。また、駅は無人駅ですが、ICOCAなどのICカードにも対応しており、自動券売機も完備されています。

利用状況と周辺環境

2023年度の乗降人員は約1,612人となっており、周辺には住宅地や企業、学校といった施設があります。また、周辺地域は昔物流の拠点として賑わっていたため、各種の企業が今でも点在しています。

京終駅は奈良市の南の玄関口として、地域の交通の要所となっており、観光名所へのアクセスも便利です。今後もさらなる整備が期待され、観光や地域活性化の中心的な存在となるでしょう。

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