京都大学イノベーションキャピタル

京都大学イノベーションキャピタル株式会社について

京都大学イノベーションキャピタル株式会社（通称：京都iCAP）は、国立大学で初となるベンチャーキャピタルであり、京都市左京区に位置します。2014年に設立され、イノベーションを促進することを目的とした投資活動を展開しています。

設立の背景

日本において国立大学がベンチャーキャピタルを設立することが可能になったのは、2014年に施行された産業競争力強化法に基づいています。この法律により、大学が持つ研究成果や技術を活用し、スタートアップ企業や新規事業への投資を通じて産業の革新を推進することが目的とされました。京都大学はこの新しい枠組みを活用し、2014年12月に正式に京都大学イノベーションキャピタルを設立しました。

沿革

京都大学イノベーションキャピタルの重要な出来事を以下に示します。

• - 確立日： 2014年12月22日
• - 2016年1月： ファーストファンドである「イノベーション京都2016投資事業有限責任組合」を設立
• - 2021年1月： セカンドファンド「イノベーション京都2021投資事業有限責任組合」を設立。

このように、設立以来、ベンチャー支援のためのファンドが順次設立されてきました。

ファンド・投資実績

ファンド概要

京都大学イノベーションキャピタルは、無限責任組合員として積極的にファンド運営を行っています。主なファンドは以下の通りです。

• - 京都iCAP1号ファンド（イノベーション京都2016投資事業有限責任組合）

- 運用期間： 2016年1月〜2030年12月（5年の延長が可能）
- ファンド規模： 約160億100万円

• - 京都iCAP2号ファンド（イノベーション京都2021投資事業有限責任組合）

- 運用期間： 2021年1月〜2032年12月（5年の延長が可能）
- ファンド規模： 約181億4000万円

これらのファンドには、国立大学法人京都大学をはじめ、三井住友銀行、三菱UFJフィナンシャル・グループ、アステラス製薬、京都銀行など、複数の重要な投資者が名を連ねています。

主な投資実績

京都大学イノベーションキャピタルが行った投資には、以下のような企業があります。

• - 京都フュージョニアリング
• - ペルセウスプロテオミクス

これらの企業は、京都大学の技術や知識を活用し、革新的なビジネスを展開しています。

まとめ

京都大学イノベーションキャピタルは、大学の特性を生かした先進的なベンチャーキャピタルとして、京都の地域経済及び日本全体のイノベーション推進に寄与しています。各ファンドの設立と成長を通じて、新しい技術やサービスの創出を支援しており、今後のさらなる活動が期待されています。

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