京都市立音楽短期大学

京都市立音楽短期大学（1952年-1971年）

京都市立音楽短期大学は、1952年に京都府京都市左京区に設立された公立短期大学です。通称は「市音短」。1971年に廃止されるまでの短い期間でしたが、音楽教育に特化した専門機関として、多くの音楽家を輩出しました。

概要

京都市が設置した公立短期大学で、音楽科のみの単科大学でした。学科は音楽科のみで、器楽、声楽、作曲の3つの専攻が設けられていました。1968年度の入学生を最後に、1971年にその役割を終えました。

沿革

1950年：京都市立堀川高等学校に音楽専攻科が設置。
1952年：文部省が短期大学としての設置を認可。京都市立音楽短期大学が開学。音楽科に器楽専攻（入学定員20名）、声楽専攻（入学定員10名）、作曲専攻（入学定員10名）を設置。
1962年：音楽科の専攻課程の入学定員を一部変更。器楽専攻を25名に、作曲専攻を5名に。
1963年：専攻科に音楽専攻（入学定員10名）を設置。
1968年：最後の学生募集。
1971年：正式に廃止。

教育および研究

学科

音楽科
器楽専攻：入学定員25名
声楽専攻：入学定員10名
作曲指揮専攻：入学定員5名
専攻科
音楽専攻：入学定員10名

取得可能な資格

中学校教諭二級免許状（音楽）の課程が設置されていました。当初は、同教科の高等学校教諭免許状も併設されていました。

研究紀要

『京都市立音楽短期大学研究紀要』

学生生活

男子学生が少なかったため、合唱サークルでは同志社大学のグリークラブの学生が応援として参加していました。

大学関係者

初代学長：堀場信吉（大阪府立大学学長と兼任）

他大学との協定・関係校

大阪府立大学
京都市立看護短期大学：設置者が同じ京都市。
* 京都市立芸術大学：統合前は京都市立美術大学が系列校。

社会との関わり

『大阪府立大学学生歌』は、京都市立音楽短期大学の学生によって作曲されました。

卒業後の進路

京都市立音楽短期大学の卒業生は、演奏家や音楽教師など、音楽分野で幅広く活躍しています。芸術活動で活躍している卒業生も多数います。

まとめ

京都市立音楽短期大学は、短い期間ながらも、音楽教育に尽力し、多くの音楽家を育成しました。その教育理念と実績は、現在の京都市立芸術大学にも受け継がれています。

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