京都府立東宇治高等学校

京都府立東宇治高等学校

京都府立東宇治高等学校は、宇治市木幡平尾に位置する府立の全日制高等学校です。山城通学圏に属し、地域における進学の重要な拠点となっています。特に、英語教育に力を入れている点が特徴で、同学区内では唯一英語系の学科を設置しています。

概要

学校設立の背景には、宇治市の人口急増と高校進学率の上昇がありました。1970年代前半、宇治市の人口は12万人に達し、府立高校は京都府立城南高等学校1校のみであったため、高校増設が急務となっていました。地元からの熱心な誘致が実り、東宇治高校の建設が決定しました。

建設工事は、オイルショックの影響を受け、通学区域に京都市を含めるか否かなど、多くの課題を抱えながら進められました。しかし、関係者の尽力により、1974年4月に府内31番目の公立高校として開校しました。校名選定にあたっては、「木幡高校」も候補に挙がりましたが、地域での知名度や協議会の名称にも使用されていた「東宇治高校」が採用されました。

校章は、東宇治の「ひ」と宇治（UJI）の「U」を組み合わせたデザインで、学校が位置する平尾山の丘陵地を象徴しています。

設置学科

2010年度入学生までは、普通科（I類、II類文理、II類英語）が設置されていました。2011年度入学生からは、類型制度が廃止され、普通科の中に「文理総合」「文理探究」「英語探究」の3つのコースが設けられました。これにより、生徒は自身の興味や進路希望に応じて、より専門的な学びを選択できるようになりました。

沿革

1972年（昭和47年）9月：府立高校新設促進東宇治協議会発足
1973年（昭和48年）5月：建設予定地を決定
1973年（昭和48年）6月：造成工事着工
1973年（昭和48年）7月：第1期工事着工
1973年（昭和48年）10月：府立学校開設準備室が発足
1974年（昭和49年）1月：京都府立東宇治高等学校（全日制普通科）設立
1974年（昭和49年）3月：第1期工事竣工
1974年（昭和49年）4月：京都府立東宇治高等学校（全日制普通科）開校
1974年（昭和49年）9月：校歌制定
1975年（昭和50年）8月：第3期工事着工
1976年（昭和51年）3月：第3期工事竣工
1985年（昭和60年）：新高校教育制度発足に伴い普通科にI類、II類を設置
2004年（平成16年）：通学圏の変更、総合選抜から単独選抜へ移行
2010年（平成22年）：新制服を採用
2011年（平成23年）：類型制度廃止、「文理総合」「文理探究」「英語探究」コースを設置

教育方針

心身ともに健康で、自発性、創造性、実践力を備え、文化的な国家と社会の形成に貢献できる人材育成を目標としています。生徒には、自ら学ぶ意欲を持ち、学力向上に励むこと、困難を克服し、たくましい心身を鍛えること、豊かな情操を身につけ、人間性を培うこと、未来を切り開く若人として、充実した日々を送ることを求めています。

進学状況

過去のデータでは、多くの生徒が国公立大学や私立大学、短期大学に進学しています。また、看護系や医療系の専門学校に進む生徒や、就職する生徒もいます。

部活動

野球部は1980年に甲子園大会へ初出場を果たしました。その他、様々な部活動が活発に行われています。

著名な出身者

安田美沙子 - アイドル、タレント
坂下千里子 - アイドル、タレント
大門和彦 - 元横浜ベイスターズ投手
大竹文雄 - 労働経済学者、大阪大学教授
得丸伸二 - 俳優
田倉政憲 - ラグビー日本代表選手
RIKU - NiziU

その他

テレビアニメ『響け!ユーフォニアム』に登場する北宇治高校のモデルの一つとなっています。

交通

六地蔵駅徒歩約20分
木幡駅 (京阪)徒歩約20分
* 京阪バス 「東宇治高校」または「頼政道」下車

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