京都府道201号中山稲荷線

京都府道201号中山稲荷線：西京区から伏見稲荷への道筋

京都府道201号中山稲荷線は、京都市西京区の大枝中山町を起点とし、伏見区の深草稲荷御前町に至る全長約20kmの府道です。山陰街道から始まり、伏見稲荷大社へと至るルートは、歴史と自然が織りなす魅力的な道程と言えるでしょう。

路線概要と特徴

この路線は、西京区から伏見区へと抜ける主要な道路として機能しており、様々な地域や施設と交差しています。特に、洛西ニュータウンや龍谷大学といった大規模な開発地域や教育機関周辺を通過することから、日常の生活道路としての役割に加え、地域経済や交通の要としての役割も担っています。

しかし、そのルートは決して単純ではありません。国道9号との接続部や、いくつかの区間では一方通行が設定されており、複雑な交通状況となっています。具体的には、国道9号から福西東通までは国道方面への一方通行、油小路通から久世橋東詰までは西行一方通行、本町通は北行一方通行と、区間によって異なる規制が設けられています。

さらに、本町街道から琵琶湖疏水、京阪本線を越え、龍谷大学の南側を通る区間は「第一軍道」と呼ばれており、歴史的な背景も感じさせる区間となっています。上久世交差点から向日市を経て洛西ニュータウン西端部までは、都市計画道路「久世北茶屋線」として整備され、4車線（一部5車線）の広々とした道路となっています。

主要な交点と周辺施設

この路線は、多くの鉄道線と交差しています。阪急京都本線、東海道本線、東海道新幹線、近鉄京都線、京都市営地下鉄烏丸線、そして京阪本線など、主要な鉄道網と接続しているため、公共交通機関との連携も良好です。

沿線には、京都経済短期大学、京都明徳高等学校、医療法人回生会 第二回生病院といった教育・医療施設の他、物集女城跡などの歴史的建造物や、イオンモール京都桂川、JR西日本東海道本線 桂川駅といった商業施設、そして陸上自衛隊桂駐屯地といった公共施設など、多様な施設が立地しています。

終点付近には、伏見稲荷大社、京都銀行 稲荷支店、京都信用金庫 稲荷支店、伏見稲荷郵便局といった、伏見稲荷エリアの主要施設が集中しています。

橋梁と重複区間

桂川を渡る久世橋（下り線）と新久世橋（上り線）、そして鴨川を渡る水鶏橋といった橋梁も、この路線の重要な構成要素です。また、国道171号や大阪府道・京都府道14号大阪高槻京都線との重複区間も存在し、交通量の多さを物語っています。

まとめ

京都府道201号中山稲荷線は、歴史と現代が交差する、複雑で多様なルートを持つ府道です。一方通行区間や複数の鉄道線との交差、そして沿線に点在する様々な施設の存在は、この路線が単なる道路ではなく、地域の生活や経済、歴史を繋ぐ重要なインフラであることを示しています。今後、更なる発展と交通の円滑化が期待される路線です。

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