京都第二外環状道路

京都第二外環状道路（きょうとだいにそとかんじょうどうろ）

京都第二外環状道路は、京都市から久御山町にかけて延びる、総延長15.7kmの自動車専用道路です。この道路は国道478号の一部であり、国土交通大臣により高規格幹線道路として指定されています。この道路は、一般的には「にそと」として知られており、2013年の4月21日に全線が開通しました。

概要

• - 起点: 京都府京都市西京区大枝沓掛町
• - 終点: 京都府久世郡久御山町森
• - 全長: 15.7km
• - 規格: 第1種第3級
• - 設計速度: 80km/h
• - 車線数: 4車線（2+2）

この道路は、開通後に市街地の混雑を緩和し、多くの交通の流れをスムーズにする役割を果たしています。具体的には、京都縦貫自動車道から名神高速道路や京滋バイパスへ続く交通のアクセスが改善されました。

歴史と背景

京都縦貫自動車道の都市計画が決定されたのは1989年のことです。当初は、乙訓や西京区の住民から景観や環境への影響を理由に反対の声が上がり、工事の進行が大幅に遅れることとなりました。2008年にはようやく工事が始まり、2013年初頭には供用開始が予定されましたが、南春日トンネル内でのひび割れが発見され、開通は約1か月後ろ倒しとなりました。

最終的には2013年の4月21日に開通が実現しました。開通によって、交通渋滞が緩和され、特に京都市内を通らずに移動できるようになりました。このことは、旅行者にとって便利さを提供し、京都府北部地域への観光需要の増加にも寄与しています。

交通の影響

京都縦貫自動車道の開通前、宮津天橋立ICから大山崎JCTまでの移動には通常約110分を要していましたが、第二外環状道路の開通によりこの時間が約25分短縮され、85分程度での移動が可能になりました。これにより、地域経済にも良い影響が期待されています。

インターチェンジと交差道路

この道路には、多くのインターチェンジや交差道路が存在し、利便性をさらに向上させています。主な交差道路には、京都府道212号下植野大山崎線や国道171号、京滋バイパスなどがあります。また、インターチェンジやバス停も充実しており、利便性は高いです。

沿革

• - 1989年: 都市計画が決定。
• - 1993年: 大山崎JCT・IC - 久御山IC施工命令。
• - 2003年: 一部区間が開通。
• - 2013年: 南春日トンネルの工事完了後、全線開通。

これらの歴史的な背景があり、京都第二外環状道路は現在、交通網の中で欠かせない役割を果たしています。開通以来、交通量は増加しており、地域の発展に寄与しています。

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