久御山町

久御山町（くみやまちょう）について

久御山町は京都府南部に位置する町で、久世郡に属しています。この地域は、人々の生活に密接に関わってきた豊かな歴史と自然に囲まれています。町は特に財政力の面で優れた実績があり、例年普通交付税を受け取らない自立した財政運営を続けており、2023年度までに52年連続で「不交付団体」の地位を保っています。

地理と気候

久御山町は、木津川が作り出した沖積平野に広がっており、周辺地域よりも標高が低い土地です。気候は瀬戸内海式気候に分類され、冬は厳しい寒さと少ない降雪、夏は高温で湿気が多い四季の変化が感じられます。この町には「三郷山財産区」と呼ばれる飛び地があり、宇治市や宇治田原町と隣接していますが、住民はおらず、府民スポーツ広場の施設として活用されています。また、1988年には京都国体の馬術競技が行われた場所でもあります。

隣接する自治体

久御山町の隣には、京都市の伏見区、宇治市、城陽市、八幡市、綴喜郡宇治田原町が位置しています。これらの地域との交通の便は良好です。

人口と地域

平成22年の国勢調査によると、久御山町の人口は15,916人で、前回から4.18%減少しています。この数値は、京都府下の市町村の中で中位にあたります。

公共施設

町内には、久御山町ふれあい交流館「ゆうホール」、久御山町立図書館、健康センター「いきいきホール」などの公共施設が揃い、地域住民の交流や健康促進に寄与しています。また、総合体育館や町民プール、庭球場などもあり、スポーツ活動も盛んです。さらに、久御山中央公園や木津川河川敷運動広場もあり、自然を楽しむ場所が多く存在します。

歴史と町の成立

1954年10月1日に、御牧村と佐山村が合併して久御山町が誕生しました。この合併は、当時の町村合併促進法に基づき、人口を約8,000人にすることを目指したものでした。人口の調整を図りつつ、地域の発展を目指した結果、新しい町名「久御山」が誕生したのです。

経済と産業

久御山町は、農業と工業が盛んです。特に北部には広大な稲作地帯である巨椋池干拓田が有名で、「淀大根」と呼ばれる地域ブランドの大根栽培が行われています。さらに、イオンモール久御山内には地元産の野菜を販売する直販コーナーも設けられており、地域の魅力を発信しています。

一方、南部には久御山工業団地があり、金属加工や食品製造などの企業が多数集まっています。これらの産業は町の財政を支え、安定した発展を助けています。特に、環境に配慮した工業が進んでおり、地域の景観にも配慮した取り組みがみられます。

交通

交通面では、京阪電気鉄道が町域の西端を通っていますが、駅は設けられていません。しかし、近隣の淀駅や大久保駅などへのアクセスは良好で、バス路線も整備されています。さらに、高速道路へのアクセスも充実しており、周辺地域との連携が強化されています。

名所と観光

町内には多くの名所があり、荒見神社や上津屋橋、久御山夢タワー137など、地域の魅力を引き出すスポットがあります。特に夢タワーは久御山町のランドマークとなっており、ライトアップされることで訪れる人々を惹きつけています。

久御山町は、豊かな自然や歴史を背景に、地域の人々が協力して未来を築いている町です。高い財政力を活かし、自立した地域づくりを進めています。

もう一度検索