人生は上々だ
『人生は上々だ』は、
1995年10月13日から
12月22日まで、TBSの「金曜9時」枠で放送された日本の
テレビドラマです。このドラマは、
浜田雅功が主演を務め、彼のキャラクターである内藤八郎と、
木村拓哉演じる大上一馬との関係を中心に展開されます。物語は、ギャンブルに溺れ、借金に追われた男の苦悩と、彼を取り立てる若者との間に生まれる友情を描いています。
あらすじ
物語の主人公、大上一馬は、元々優秀な医大生でありながら、自らの過去の選択によって恋人の自殺を招いてしまったことから、医者としての道をあきらめてしまいます。その罪悪感から、ギャンブルに依存する生活を送っており、借金が膨れ上がっていく状態に陥っています。彼は数多くのサラ金業者から追われる身となり、日々の生活は苦しみに満ちています。
一方、多田金融の取立て人である内藤八郎は、彼の借金の回収を担当することになります。八郎は、元ボクサーとしての過去を持ちつつも、非情な取立て屋とは一線を画した性格を持っています。彼は関西弁で饒舌に会話し、借金取り立ての仕事に従事しながらも、根は優しい性格であり、確固たる信念を持って仕事に取り組んでいます。
この二人の出会いをきっかけに、奇妙な友情が芽生えます。八郎は、一馬の借金の返済計画に協力し、彼の人生を立て直す手助けを行うことを決意します。しかし、友情にはさまざまな困難が待ち受けています。二人は互いの過去と向き合いながら、複雑な感情や葛藤を抱えつつ、時には笑い、時には涙する場面が描かれます。
登場人物
- - 内藤 八郎(演 - 浜田雅功): 借金取り立て屋で、饒舌ながらも優しい性格を持っています。過去の火事で家族を失い、その影響で心に傷を抱えています。
- - 大上 一馬(演 - 木村拓哉): ギャンブルに明け暮れる若者。過去に恋人を自殺に追いやった責任から、医者になることを諦めてしまっています。
- - 下村 七重(演 - 石田ゆり子): 高級クラブでバイオリンを弾く女性。婚約者の借金の連帯保証人にされてしまいます。
- - 松井 心(演 - 飯島直子): 八郎の幼馴染で、彼にとっての理解者です。家庭を支える強い女性として描かれています。
- - 早乙女 佐織(演 - 戸田菜穂): 銀行員で、大上一馬に運命を感じ寄り添います。
- - 多田 公平(演 - 内藤剛志): 多田金融の社長で、八郎の上司。時には ruthless な性格を見せます。
スタッフ情報
本作は、脚本を遊川和彦が手掛け、複数の演出家によって構成されました。音楽は
林哲司が担当し、主題歌は
SMAPが歌う「俺たちに明日はある」が使用されています。ドラマは、視聴者からも支持を受け、多数の賞を受賞しました。
受賞歴
第7回ザテレビジョンドラマアカデミー賞において、助演女優賞を
飯島直子が受賞し、また、
木村拓哉がベストドレッサー賞を受賞したことでも話題となりました。
この作品は、友情や絆をテーマにしつつも、ギャンブルや借金というシリアスな面も描かれており、視聴者に多くの感情を呼び起こす内容が魅力です。