仁熊秀斗

仁熊 秀斗（にぐま ひでと）

ジャパンラグビーリーグワンに加盟する東京サントリーサンゴリアスに所属するプロラグビー選手である。主にウィング（WTB）やフルバック（FB）といったバックスのポジションでプレーする。フィールドの広い範囲を駆け回り、スピードやクイックネスを活かしたアタックに加え、最後尾からのカバーディフェンスやキック処理など、攻守両面でチームに貢献する役割を担う。1998年6月24日、岡山県岡山市で生を受けた。

公式プロフィールでは身長172センチメートル、体重83キログラムと記載されており、決して大柄な選手ではないが、その俊敏性や力強いランニング、そしてラグビーセンスによって、トップレベルの舞台で存在感を示している。

アマチュア時代の歩み

ラグビーキャリアは、島根県の強豪校として知られる石見智翠館高校で本格的に磨かれた。高校時代には、将来を嘱望される若手選手が集まる高校日本代表候補に選出されるなど、早くからその才能が注目されていた。

高校卒業後の2017年、ラグビーの名門として数々のプロ選手を輩出している筑波大学に進学。大学でも主力選手として活躍し、より高いレベルでの経験を積んだ。特に、7人制ラグビーにおいては、ユニバーシアード日本代表に選出されるなど、国際舞台でのプレーも経験。この7人制ラグビーでの経験が、持ち前のスピードや判断力、フィットネスをさらに向上させたと考えられる。

プロキャリアと新たな挑戦

筑波大学を卒業後、2021年に国内トップリーグであるジャパンラグビーリーグワンの東京サントリーサンゴリアス（加入当時はサントリーサンゴリアス）に入団した。多くの実力者が集まる強豪チームでの競争の中で、着実に成長を続けた。

プロ選手としての公式戦デビューは、2022年1月8日に行われたJAPAN RUGBY LEAGUE ONEの記念すべき開幕節、東芝ブレイブルーパス東京戦で飾られた。この試合に途中出場し、リーグワンの舞台に立った。その後も、チームの戦力として、ウィングやフルバックとして出場機会を得ている。

また、2024年6月からは、さらなるレベルアップを目指し、海外での挑戦を選択。エデンラグビーフットボールクラブへの留学を経験している。異文化、異なるラグビースタイルの中でプレーすることは、選手としての幅を広げ、新たな視点をもたらす貴重な機会となる。この留学で得た経験を還元し、今後の日本ラグビー界、そして所属チームでの活躍に繋げることが期待される。

今後に向けて

岡山で生まれ育ち、石見智翠館高校、筑波大学を経て、東京サントリーサンゴリアスでプロキャリアを築いてきた仁熊秀斗選手。高校・大学時代に経験した年代別代表候補・代表での経験、そして最近の海外留学といった様々なステップが、彼のラグビー選手としての基盤を形成している。小柄ながらも俊敏性と運動能力を生かしたプレーで、チームの勝利に貢献する彼の今後の活躍から目が離せない。

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